洗練と野趣を合わせもつ、気持ち華やぐ一皿『uetro』【越谷】
築120年余りの古民家ビストロでいただくランチのメインは、ロースト野菜がたっぷりと添えられた4種の肉料理。スペシャリテは美しい赤身の蝦夷鹿肉ローストで、噛(か)むほどにジワっとうまみがおしよせる。ソースは鹿スジ肉、鴨や鶏ガラのエキスをベースに、赤ワインや香味野菜を重ねた珠玉の味わい。「ワインはエレガントなミディアムが合うのでは」と植草優介シェフ。前菜のガラムマサラ香るウフマヨにもときめいて、早速次のランチを予約したくなる。
『uetro』店舗詳細
春日部で輝き続ける宝物のような名店『シェ・ウメツ』【春日部】
春日部で愛されて2026年で丸20年。梅津夫妻が営むビストロは家庭の温もりにあふれ、ふるまわれる料理にはクラシカルなフレンチの技法が詰まっている。コースのスターター・シャンピニオンクリームは生マッシュルームの香りが驚くほど濃厚。パスタもシェフの手にかかればメイン級で、ホロリ柔らかく煮込んだスペアリプと春キャベツのトマトソースは迫力の食べ応え。妻の琳さんお手製のデザートをほおばる頃には心もおなかもしっかりチャージされている。
『シェ・ウメツ』店舗詳細
完璧な火入れに感嘆 極上シーフード『BISTRO AVENUE』【草加】
おいしい魚介への思いが募る日には、カリフォルニアで研鑽を積んだ柴山シェフのイタリアンへ。3種のメインが並ぶランチコースの中でまず選ぶべきは、フレッシュな海の幸満載のグリル。サーモン、ホタテ、ムール貝……ミディアムな火入れとテーブルでの余熱でそれぞれの食感と香りが繊細に引き出され、思わず目を閉じ味わってしまう。もう一つの名物、毎朝焼き上げるフォカッチャはおかわり無料! この日ばかりは食欲を解放して自分を甘やかしたい。
『BISTRO AVENUE』店舗詳細
王道と遊び心がうみだすシノワの新世界『Ishibashi』【北越谷】
町中華の老舗『石橋飯店』を引き継いだ2代目シェフ・飯山さんが表現するのはヌーベルシノワ。ランチもぜひ前菜から始まる華やかな7品のコースを味わいたい。『銀座アスター』の副料理長時代に培った、酢豚や大海老のチリソースなど王道の皿に加え、レバーとニラのペーストをクラッカーに載せたレバニラの前菜や、湖南省出身の毛沢東が好んだ秘伝の「毛沢東スパイス」をかけたチキンもお目見え。おなじみの中華を超えた新たな味覚に出合える。
『Ishibashi』店舗詳細
取材・文=平野かおり 撮影=泉田真人
『散歩の達人』2026年3月号より





