手触りと散りばめられた遊び心にキュン『自然素材のインテリア たとぱに』【国立】
3本柱は自然栽培綿のカーテン、ネパールの手漉すき紙、メキシコの羊毛織物。店主の吉川サツキさんは内装設計を手がける中で「心地いい空間は素材が大事」と思い至った。カーテンは窓に合わせたオーダーメイドで、端切れはこぎん刺しをあしらい鍋つかみやコースターにして販売。また、メキシコ在住日本人作家の羊毛織物は脱力系絵柄でクスり。手漉き紙はお手軽DIYに重宝。手触りにもうっとり。
『自然素材のインテリア たとぱに』詳細
半地下に潜むメタルとレザーのアトリエ『Klang&ひろべかばん』【西国分寺】
革物作家の廣部雅之さんと金属アクセサリー作家のLumiさんは、手作り市で意気投合。アトリエをシェアすることに。厚みのある丈夫な牛革の小物は、万国旗のように並べた色見本から選べ、サイズも多彩。よく練られた使い勝手も心憎い。また、金属アクセサリーは言葉や名前を刻印でき、時にはネジやナットを用いて男性客の心をもつかむ。革小物×金属パーツという2人の合作アイテムもオーダー可能だ。
『Klang&ひろべかばん』店舗詳細
手にすれば愉快になれる革小物『オジャガ デザイン』【立川】
デザイン、配色、手縫いステッチなど、個性が光りまくり。代表の小川正さんは打楽器・ジャンベをきっかけにアフリカを旅し、打面の皮の端切れを使った小物を作るように。自ら染め、革を傷めないナイロン糸を製糸メーカーと開発し、ご近所スタッフの手を借り、長く愛用できる工夫が満載。色柄のみならず、ラクダ革と牛革の素材違いコンビも味わい深し。修繕のたびにパーツ変更して楽しむ通客も多い。
『オジャガ デザイン 立川』店舗詳細
木目の表情と性質に惚れるオリーブ雑貨『ストラーダ・ビアンカ』【国立】
店主の山田亮子さんは、夫婦でイタリア・トスカーナ地方に暮らした折、オリーブの木製雑貨に出合った。樹齢80年以上の老木から作る品は高密度で硬く、速乾性高し。「カビにくく、包丁の跡が黒く残りません」と絶賛。木目の表情も違って選ぶのが楽しい。また、ピリッとした風味が際立つトスカーナ産有機オリーブオイルは毎年、搾りたてを空輸。地元の染織作家によるオリーブ染めも逸品だ。
『ストラーダ・ビアンカ』店舗詳細
ポップなビンテージの欧米キャンプグッズ『ガジェットモード』【立川】
ピクニックが盛んな英国を中心に、欧米のビンテージアウトドアグッズが集結。店主の波多野保さんは「黄色い2バーナーレンジを20代のファッショナブルな女性が買った時、キャンプブームが来るなと予感しました」と笑う。チェア、ピクニックテーブル、ランプなど、ベランダや庭でも使えるアイテムが満載。ティディベアといえばのシュタイフ製のパンダやコンランの子供部屋用ライトなど、希少グッズも要チェックだ。
『ガジェットモード』店舗詳細
取材・文=林 さゆり 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2025年9月号より




