『ベルマーレ』1974年の創業以来、王道を一途に追求［渋谷］
Today’s Lunchから、スパゲッティの2種盛り合わせ1100円。スパゲティは日替わり（写真はツナときのこのボスカイオーラ風と、ボンゴレ・ビアンコ）。
オーナーの木津秀幸さん（中央）が家族と営む。界隈きっての古参で、木津さんは渋谷駅前共栄会の監事も務める。
「王道を大切にしています」とオーナーの木津秀幸さん。過度なアレンジはせず、イタリアンの命とも言えるソースにこだわる。スパゲッティの2種盛り合わせでは、例えばトマトソースでさっぱり仕上げたボスカイオーラと、魚介の旨味があふれるボンゴレ・ビアンコなど、違うタイプを食べ比べ。フレッシュで雑味がなく、食材一つひとつが味覚に訴えかけてくるようだ。「王道」は奥が深い。
照明などインテリアはイタリアから輸入したものが多い。
『ベルマーレ』店舗詳細
『AnimA osteria e pizzeria（アニマ オステリア エ ピッツェリア）』香ばしく焼き上げた生地にハマる［表参道］
ランチのPizza & Drink setは1500円～。ピザをAnimAにした場合+300円。また、ランチセットにはドリンクが付き、コーヒー、紅茶などから選べ、アイスカフェラテは+100円。
サラダを食べながらピザの焼き上がりを待つ。ランチセットのサラダがボリューミーでうれしい。
おすすめは、注文ごとに生地を伸ばし、1枚ずつ焼き上げるピザ。本場ナポリの職人が手掛けたというピザ窯を使い、あえて焦げ目が付くくらいしっかり焼く。ふっくらした食感ながら、ミミはこんがり香ばしく、かみしめるとイタリア産小麦粉のほのかな甘みがふわり。店名を冠したオリジナルピザ、AnimAは、自家製ベーコンの程よい塩気と薫香が、モッツァレラチーズのコクとバッチリ合う。
シェフの山田雄太さんがピザを焼く。
建物は4階建ての一軒家。
『AnimA osteria e pizzeria』店舗詳細
豊洲の食材が満載のパスタ専門店『青山グルメマート』［外苑前］
ランチのメイン、本日の特製パスタは2000円前後～。写真は豊洲の貝づくしペスカトーレ。
前菜から、産地直送野菜のサラダ1200円（内容は時季によって異なる）。
こちらも前菜の一例。明石産真ダコとじゃがいもの温菜1500円。
食料品やワインを扱う物販エリアにレストランが併設。メニューは日替わりで、シェフの久保雄之介さんが毎朝豊洲でその日の主役となる食材を選ぶ。味付けはシンプルだが、分量や組み合わせを調整し、食材同士が引き立て合うように工夫。貝をたくさん仕入れた日にはアサリやハマグリ、ムール貝など複数の種類を使い、豊洲の貝づくしペスカトーレに。異なる旨味が口の中でせめぎ合う。
シェフの久保雄之介さん。
物販エリアで購入したワインはレストランに持ち込み可（抜栓料なし）。
『青山グルメマート』店舗詳細
取材・文＝信藤舞子 撮影＝原幹和
『散歩の達人』2023年12月号より
