KAIDO books&coffee

各地の多様さと奥深さに感嘆

壁絵が印象的な1階。

「観光地より、生活の土台となったものに興味が湧くんですよね」と語るのは、店主の佐藤亮太さん。旅の起点となった品川宿らしい店をと、地元古書店『街道文庫』と提携し、各地の文化や歴史を伝える本を多角的に揃え、全品販売する。圧巻なのは2階。木製書棚が林立し、さながら本の森に迷い込んだ気分。ここで日がな一日、過ごす人もいるという。また、コーヒーも旅のきっかけにすべく、日本各地のロースターから焙煎豆を取り寄せる。次なるお供は、品川海苔の復活を目論んでおられるとか。木・金・土曜日の18:00~23:00には別業態で「古本喫茶イココチ」をオープンしている。

2階は地域別に並ぶ。
外人作家の解釈に笑える『ちはやふる奥の細道』と、海外の海賊を描いた『海賊たちの太平洋』。
ハンドドリップする佐藤さん。
コーヒー500円。

『KAIDO books&coffee』店舗詳細

住所:東京都品川区北品川2-3-7/営業時間:月は10:30~17:00、水・木・金は10:30~20:00、土・日・祝は10:30~19:00 /定休日:火/アクセス:京急本線新馬場駅から徒歩4分

BOOK CAFE DINER イココチ

数奇な出合いで生まれた心地よさ

フレンチトースト690円とアイスカラメルミルク480円。

「自宅にある本を店に持ってきて置いたのが始まりです。当初は売るつもりはなかったんですが」と店主の蔵下さんは話す。店内には壁際の本棚を中心に、絵本や小説、デザイン、建築、料理など、幅広いジャンルが揃う。席から手が届く距離にある小さな棚にも、まんべんなく本が詰まっている。このごろはラインナップを見て、お客さんが本を持ってきてくれることもあるとか。地域の憩いの場で、本が巡っていく。

古本はすべて販売。
蔵下夫妻が営む。
壁を塗った英国ペンキメーカーの図録と、「いろんなカフェがあるんですよね」と実感がこもる『想い出のカフェ』。

『BOOK CAFE DINER イココチ』店舗詳細

住所:東京都杉並区和田 3-57-5-1F/営業時間:8:30~21:00(日・月は~18:00)
※2020年GW明けからは~18:00/定休日:不定/アクセス:地下鉄丸ノ内線東高円寺駅から徒歩1分

古本カフェ&ギャラリー 点滴堂

乙女心を呼び醒ます古本屋空間

一人席の目の前で、愛らしい表紙が誘惑する。

まるで夢の世界だ。書棚では、絵や装丁の美しい本や幻想文学が新たな持ち主を待ち、女性客どころか男性客をも虜にする。「お客さんが棚を作っていったんですよ」と柔和に微笑むのは店主の稲村光男さんだ。手元に置きたい一冊を見つけるためにと、カフェスペースを設け、お茶を喫しながら書棚を見渡す。様々なテーマを設け、約10人の作家が参加する企画展なども常時開催。「心に点滴を受けました」と伝える客人もいるそう。

コーヒー 400円、カフェオレ450円。お茶請けサービスもある。
ネルドリップのコーヒーは雑味のないコックリとした旨味。「お菓子は持ち込み自由ですよ」と稲村さん。

『古本カフェ&ギャラリー 点滴堂』店舗詳細

住所:東京都武蔵野市中町1-10-3-2F/営業時間:12:30~21:00/定休日:月・火/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩6分

構成=フラップネクスト 取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=鈴木愛子
『散歩の達人』2016年11月号より

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