真摯な生地作りが小麦の風味を引き立てる『BOULANGERIE E.S.』［逗子］
カレーパン302円。チョコくまくん194円。クロワッサン270円。クランベリーとクルミ270円。クランベリーとクルミはTバゲットがベース。チョコクリーム入りチョコくまくんは子供に人気。
2022年で開店15周年。逗子ではここでしかパンを買わないという人も多い。バターのコクが際立つが、あっさりとした食べ心地のクロワッサン。食パンはサクッとした歯切れのあと、軽やかな小麦の香りが広がる。「小麦の特徴を引き出すべく、生地に寄り添って時間をかけて仕上げています」とは、店主の島田英治さん。食感や風味に細やかな配慮が感じられ、どれを食べてもじんわりおいしい。
シンプルな食事パンが多い。
島田さんと接客を担当する奥様の朋子さん。「毎日食べても飽きない口どけのよさを大切にしています」。
おやつもおすすめ！
ファンの多いクロワッサン生地のシュークリームや季節の果物のデニッシュ、あんバターなど。午前中で売り切れることも。
『BOULANGERIE E.S.』店舗詳細
住所：神奈川県逗子市逗子7-6-31／営業時間：10:00～18:00（売り切れ次第終了）／定休日：日・月／アクセス：JR横須賀線逗子駅から徒歩5分
パティシエ時代のアイデアを生かしたパン作り『Panya Cotto』［逗子］
チーズフランス250円。新じゃがとソーセージのジェノベーゼフォカッチャ300円。明太子フランス220円。バニーユ230円。むぎゅっとした生地と明太子クリームの相性も抜群。
数あるパンの中、ほぼ半分がスイーツ系。聞けば、店主の水島伸知（しんぢ）さんも奥様の智子さんもパティシエ経験あり。バニーユにバニラの鞘（さや）から作るパウダーを合わせるなど、パンにお菓子の技法を取り入れることも。季節替わりのフォカッチャなどの総菜系は、旬の食材を元に二人の意見を合わせて仕上げていく。気さくな接客も気持ちがよく、世間話を楽しみに訪れる常連さんが多いというのも納得。
奥様の智子さん（左）と接客のほか、パンの製造も手伝っている中内由紀子さん。「お酒のおつまみになりそうな総菜系も揃えています！」。
おやつもおすすめ！
評判が高いのは、季節のフルーツのデニッシュ。白餡とレモンペーストと黄身餡を合わせた、和洋融合のレモンケーキも人気。
『Panya Cotto』店舗詳細
住所：神奈川県逗子市新宿4-13-7／営業時間：8:30～18:00／定休日：水・木／アクセス：JR横須賀線逗子駅から徒歩17分
こだわりの食材で作る納得の味『HAYAMA BREAD Club』［葉山］
ベーグル セサミ259円。シナモンドーナツ302円。クロワッサン400円。ローズマリーフォカッチャミニ216円。ドーナツはふわふわモチモチ。無農薬小麦にグラスフェッドバターを使ったクロワッサンの豊潤なバターの香りに驚く。
逗子で大人気だった「わかなぱん」の店主・中本わかなさんが、しばしの充電期間を経てオープンさせたベーカリーカフェ。基本の天然酵母と国産小麦に加え、無農薬小麦も使うように。農家から玄麦で仕入れ、自家製粉した全粒粉で作るもっちりとしたベーグルは、噛むほどに旨味が広がって幸せな気分に。店内に期間限定ストアがあったり、イベントが開催されたりと、訪れる楽しみも満載。
焼き上がったパンが続々と並ぶ。石窯で焼き上げるハード系も人気。
リゾート気分に浸れるおしゃれな店内。
店主の中本わかなさん。「野菜たっぷりのデリプレートやサンドイッチも人気です」。
おやつもおすすめ！
定番はNYチーズケーキやクッキーシュー。クリームとフルーツたっぷりのパイはオレンジチョコやイチゴなど季節で変わる味が好評。
『HAYAMA BREAD Club』店舗詳細
住所：神奈川県三浦郡葉山町一色1382-1／営業時間：11:00～17:00（日は8:00～15:00、売り切れ次第終了）／定休日：月・火／アクセス：JR横須賀線逗子駅から京浜急行バス「横須賀市民病院」行きなど9分の「葉山小学校」下車1分
取材・文＝井島加恵 撮影＝小澤義人
