喫茶 木の実

モダンと郷愁がないまぜ

野菜とツナのサンド1190 円はブレンドか紅茶付き。泡でふたをしたレギュラーアイスコーヒーは+200円。

白黒のチェックフロアに配した多くの絵画、間仕切りの鉄製柄は店主山本さん故父・正義さんの遺作。ランプが彩る1955年創業の老舗喫茶は、空間ごとに工夫を凝らし、席ごとに表情を変える。しかも、酸素を出す植物灯、強力空気清浄機などもあり、どことなく空気がのびやかだ。評判のメニューは数あるが、なかでもハンドドリップを急冷した泡のせアイスコーヒーは「冬でも人気です」と山本さん。自家製ケーキ、特製ソース入りのサンドイッチにも頬が緩む。

2代目の山本さん。
山荘のような店構え。

『喫茶 木の実』店舗詳細

住所:東京都江戸川区西小岩1-20-20/営業時間:8:30~17:00(土・日・祝は~20:00)/定休日:無/アクセス:JR総武線小岩駅から徒歩3分

白鳥

アーチが連なる優美系にときめく

フルーツパフェ850円。

窓、飾り垂れ壁、鏡張り、そのすべてがアーチを描く。「母と始めるとき、父がデザインや店名を考えてくれたんです」と、店主の鈴木綾子さん。一角に、絶滅危惧種のスペースインベーターのゲーム機もあり、その気取らなさと、駅前を見下ろす心地よさが、老若男女を引きつけてやまない。朝のモーニング、昔ながらのナポリタンなどにもそそられるが、フルーツパフェには歓声が上がる。たっぷりのアイスを色とりどりのフルーツが彩り、多幸感たるや。たまらん!

現在、店主の鈴木さんが息子の大貴さんと営む。
1975年に創業。メニューを並べるショーケース脇の階段で2階へ。

『白鳥』店舗詳細

住所:東京都江戸川区南小岩7-26-2/営業時間:8:00~20:30LO(火曜のみ17:30LO)/定休日:月2回不定/アクセス:JR総武線小岩駅から徒歩1分

珈琲ハウス 赤茄子

人柄にじむ味と風情に心が踊る

自家製ババロア550円とクリームソーダ630円。

店主の高橋秀博さんは元イタリアンのコックさん。ゆえに、オムライス、ナポリタン目当てが少なくない。けれど、ここは喫茶店。その腕と心配りはメニューひとつひとつに注がれる。自家製ババロアは、生クリームをホイップしてふんわりなめらかな舌触りに。「冷え方が違うから」と、クリームソーダは鋳物の手回しクラッシャーで砕いた氷入り。朝食に人気のおにぎりはコシヒカリを用い、あずきトーストは相性のいい昆布茶をセットに。心満ちるひとときだ!

オールディーズを愛する高橋夫妻。内装もアメリカンだ。
ルミエール商店街で1984年に創業。

『珈琲ハウス 赤茄子』店舗詳細

住所:東京都江戸川区松島3-14-8/営業時間:8:30~19:30/定休日:月(祝の場合は翌日休)/アクセス:JR総武線新小岩駅から徒歩7分

どりんく&とーく うふふ

まったり憩いたくなる一軒家カフェ

手作りのグラタン800円は多種類のチーズ入りで、むっちり濃厚。ロイヤルミルクティー500円もいい。

住宅地の路地に立つのは、瀟洒(しょうしゃ)なロッヂ風一軒家。夕暮れどきに始まり、みさおママが愛する郷里・新潟の地酒・鶴齢(かくれい)や、ウイスキーのボトルがカウンターをにぎわす。とはいえ、「コーヒーだけの人も少なくないのよ」と話す通り、ジャズやブルースが流れるなか、天井高い木造りの空間で、ハンドドリップのコーヒーをゆっくりすすりたくなる。山小屋の隠れ屋根裏のような2階席もいいが、音楽や本、文化を愛するママとのおしゃべりを楽しむなら、1階席がいい。

みさおママ。
シャンデリアが灯る2階席。

『どりんく&とーく うふふ』店舗詳細

住所:東京都葛飾区新小岩2-26-5/営業時間:16:00~23:00/定休日:水・第3火/アクセス:JR総武線新小岩駅から徒歩7分

構成=柿崎真英 取材・文=佐藤さゆり 撮影=木村心保