パティシエ経験のオーナーが作る『Boulangerie Panta Rhei(ブーランジェリー パンタレイ)』
深川資料館通りにあるベーカリー。しっとり、モッチリとした高加水パンがメイン。オーナーの伊丹祐介さんは、大学時代にフランス料理のシェフを目指し、ダブルスクールで調理師専門学校の夜間部に入学。その後、専門学校卒業後に洋菓子店へ勤務して、本場フランスへ渡って研鑽を積み、帰国後も有名パティスリーで勤務する中で、コンテストに出場しては受賞する腕の持ち主。デニッシュ系やハード系、パティシエの経験を活かしたスイーツ系など多彩なパンが並ぶ。
『Boulangerie Panta Rhei』店舗詳細
元祖カレーパンを味わおう。明治創業の森下の老舗『カトレア』
昭和2年(1927)に2代目の中田豊治氏が考案した「洋食パン」が元祖といわれている。カレーパンは、7時、11時、15時の1日3回焼き上がる。揚げたてを求めて訪れる客も多く、今は店内への入店を制限していることもあるが、軒先には列ができる。元祖カレーパンは、豚挽肉、ニンジンや玉ネギなどの野菜がたっぷり入っており、野菜の甘みを感じる。植物性のサラダ油と綿実油などをブレンドした油で揚げているから、胃にもたれる感じもなく、何個でも食べられそうだ。
『カトレア』店舗詳細
東京都現代美術館併設のベーカリーカフェ『二階のサンドイッチ』
エントランスからまっすぐ進み、ミュージアムショップ脇の階段を上ると、『二階のサンドイッチ』がある。契約農家から仕入れた野菜や沼津港から毎日届く新鮮な魚など、産地直送のもので素材本来のおいしさを生かした多彩なサンドイッチを販売する“サンドイッチは食における「額縁とアートの関係」に似ている”というのが店のコンセプト。パンに挟む具材は、ラタトゥイユや低温調理の鶏むね肉のハムなど、シェフ考案のレストランで味わうような料理が使われている。
『二階のサンドイッチ』店舗詳細
取材・文・撮影=千葉香苗、構成=アド・グリーン