寄り道したくなるこだわり文具『STAYFUL LIFE STORE』
ユニークな店構えからして一見の価値あり。座席も兼ねた幅広の下り階段にテイクアウトのカフェ、純白のフォトスタジオが奥へ連なり、狭い地下空間とは思えぬ快適な居心地を生み出している。扱う品は文具中心の生活雑貨。使い込むほどに魅力を増す武骨な品が多く、国内外問わずに集めた取り合わせのセンスが新鮮。インダストリアルな雰囲気で大人の男心もくすぐる、吉祥寺文具の穴場だ。
『STAYFUL LIFE STORE』店舗詳細
選びがいのある紙雑貨の宝庫『Paper Message 吉祥寺店』
高知県の印刷会社から始まった、キュートかつ遊び心あふれる紙モノ専門店。専属イラストレーターがデザインしたアイテムを、印刷から仕上げまですべて自社で手掛ける。ひとひねりある変形カードなど、オリジナル商品がずらり。企画展を種々展開し、特に募集した猫写真をイラストに描いて商品化する「うちの猫博」は2022年で7回目となる人気ぶり。プレゼントに添えても、自分用にもよし。
『Paper Message 吉祥寺店』店舗詳細
陽気で妖気なメキシコ民芸の玄関口『LABRAVA』
水木しげる先生も魅了されたメキシコ民芸品、その専門店がこちら。有名な「死者の日」由来のガイコツや、身の回りの動物をかたどった人形各種、年代モノの味わい深い仮面、独特の装飾が美しい陶器など、店主の山本夫妻が現地から仕入れる品が棚一杯に並ぶ。妖しい雰囲気が持ち味のパワフルなメキシコ民芸品は、州ごとに傾向が異なり、店で扱っているのはまだ一部だというからスゴイ。
『LABRAVA』店舗詳細
対面販売をいとおしむ心地よき空間『mist∞』
武蔵野八幡宮脇の雑居ビル3階にひそむ生活雑貨の店。2度の引っ越しを経て2022年で14年。広い窓に天窓まである明るく落ち着いた店内に、使い勝手のいいたおやかな品々が並ぶ。常設品はシンプルな器がメイン。一方で長い付き合いの作家を軸に定期的に開かれる展示会では、さまざまなスタイルの新作が披露され、バリエーションの幅を広げている。飲食店関係者や常連が多いのは信頼の証しだ。
『mist∞』店舗詳細
ひとり暮らしにもよさそうな品揃え『kahahori』
高いも安いも一緒に扱えそうな街の雰囲気に引かれ、器好きの店主の上松美保さんがこの地で開店。店名は福を招くというコウモリの異名に由来。手に届く身近な贅沢品を軸に、食卓の即戦力になってくれる品が揃う。また、日本人作家によるモダンな中国茶器類にも目を見張る。店内奥のカウンターで、参考になりそうな器を用いた中国茶770円~やコーヒー715円で、ひと息つけるのもいい。
『kahahori』店舗詳細
育てがいある骨太レザーグッズ『shawn & megu』
ヌメ革と真鍮(しんちゅう)を素材に、バッグや小物類をハンドメイド。武骨なデザインと、使い込むほどに深まる風合いが魅力。実物大のコーヒー豆を刻印したsm coffeeシリーズは、経年変化していくヌメ革の色合いを、豆の焙煎が深まる様子に見立てて楽しむ、コーヒー好きにはたまらない趣向。キャッシュレス化が進む最近はマネークリップも人気。ニュートラルなデザインで、性別問わずおすすめ。
『shawn & megu』店舗詳細
使い方いろいろ主婦目線の大発明『コアルーバッグ』
オーナーの池(チー)さんが育児の最中、重い荷物を安定よく持とうと考案したバッグ。特許取得済みの二重構造の肩掛けベルトで5種類の持ち方が可能。特に前抱え持ちができるのが便利で、電車内やスーパーで大活躍する。店舗で実際に試せば、うなること請け合いだ。デザインも豊富で、写真のバッグは倉敷帆布とのコラボ製品1万7600円。自分なりの使い方を探る楽しさもあり、日常使いにもってこい。
『コアルーバッグ』店舗詳細
取材・文=奥谷道草 撮影=逢坂聡、高野尚人