大松

上品な甘みの、分厚いだし巻き玉子

だし巻き玉子450円。

店主の松島耕一さんは、先代の跡を継ぐまで北陸の旅館で修業していた。当時を振り返り「スーパーの特売日に卵を10パック買って、毎日お昼休みに巻く練習をしていました」と笑う。分厚く焼いただし巻きは、火から下ろしてすぐに、すまきで形を整える。薄皮のような表面が、柔らかい内部を包み込み、口にした瞬間、ほぐれる。昆布とかつお節、煮干しでとっただしに、砂糖とみりんの甘みが加わり、コク深くも上品な味わい。和食を中心としたメニューで、特にその日の仕入れでお品書きが変わる魚料理がおすすめだ。

ブリ照り焼き700円(冬季限定)、季節のサラダ600円。
松島さん。店は1974年に開業。

『大松』店舗詳細

住所:東京都葛飾区金町5-35-5/営業時間:17:00~23:00(土・日・祝は~22:00)/定休日:不定/アクセス:京成金町線京成金町駅から徒歩4分

かもし処 ひょん

東北の銘酒と夫婦の人柄に、ほろり

夫婦の温かい人柄も魅力。貴子さんが持つ『磐城壽 甦る 純米吟醸』 600円(7勺)は同級生が醸した酒。

カウンター9席の小体な店ながら、日本酒好きが夜な夜な集う。全国の銘酒が約30種揃うが、特に店主・横田郁夫さん・貴子さん夫婦の地元・福島の酒蔵が充実。「震災で浪江町にあった蔵が流されてしまい、今は山形で醸している鈴木酒造店長井蔵(ながいくら)の『磐城壽(いわきことぶき)』を常時6~7種置いてます」。つまみは「浜育ちなんで」と魚介がメイン。その日仕入れた新鮮な魚の刺し身が酒を加速させ、地酒に関しては饒舌な貴子さんの語りが「もう一杯」を誘引!

厚切りのカツオ刺750円、隠し味に地酒を使ういわしナメロウ550円ほか。器も浪江町の作家のもの。
満席率が高く予約が無難。

『かもし処 ひょん』店舗詳細

住所:東京都葛飾区金町5-35-7/営業時間:18:00~24:00/定休日:不定/アクセス:京成金町線京成金町駅から徒歩すぐ

TONGA TONGA CAFE 金町

懐に優しい価格は地元への感謝の証し

手前はG.M.Bシュリンプ(現在は販売終了)、左が汁なし坦々麺 799円、右がブルーハワイ590円、奥が鶏ネギ辛ソース590円。

レゲエやスカが流れる南国の屋台のような雰囲気の店は、オーナー小林貴史さんたちの手造り。「木の柱の角は落としてます。カッチリし過ぎが嫌いで(笑)」。メニューはメキポテト 380円や、オザワ家(スタッフの名前)仕様のポテサラ290円まで多国籍、縦横無尽。かつすこぶる安い。さらに20時までドリンク60種半額って! 「亡くなった前オーナーに地元に還元しろと言われてて、あんま価格上げられないんスよ」。

ゆるめのキャラが素敵な小林さん。「金町でヤンチャしてきたので今度は恩返しする番です」。
色々な世代が楽しめる空間だ。

『TONGA TONGA CAFE 金町』店舗詳細

住所:東京都葛飾区東金町1-17-4/営業時間:17:00~24:00/定休日:月/アクセス:JR常磐線金町駅から徒歩5分

構成=アクトデザインラボ株式会社 取材・文=高橋健太(teamまめ)、鈴木健太 撮影=鈴木健太、丸毛 透