世界チャンピオンのトップバリスタが営むスペシャルティコーヒー専門店・船橋『PHILOCOFFEA 201』
ワールドブリュワーズカップのアジア人初の世界チャンピオン・粕谷哲氏がオーナーのカフェ。日本が世界に誇るトップバリスタで、世界中のバリスタを指導するトップコーチでもある粕谷氏のコーヒーと美味しいスイーツが味わえる。
古い雑居ビル2階にある店内は、白と黒を基調にしたインテリア、木のカウンターにビンテージ感のあるアイアンのテーブルが5卓。美味しいコーヒーを淹れるために計算しつくされたメソッドで、最高に美味しい状態に丁寧に淹れられたコーヒーを楽しむための空間だ。
スペシャルティコーヒーを提供する『PHILOCOFFEA 201』では、豆によって淹れる温度も淹れ方も変え、イートインではカップにもこだわる。また、同店ではイートインのほか、テイクアウトや自家焙煎コーヒーの販売も行う。お湯とカップさえあれば淹れられるディップスタイルコーヒーもあり、世界チャンピオンのコーヒーを家でもアウトドアでも手軽に楽しむことができる。
『PHILOCOFFEA 201』店舗詳細
タバコを片手に楽しむ愛煙家のためのコーヒー『Café&Salt Bar TJ』
船橋駅南口を出て仲通り商店街を抜けた御殿通りにあるカフェバー。喫煙可能店で、周りに気を遣うことなくタバコ片手に美味しいコーヒーが飲める愛煙家のオアシスだ。コーヒーの種類は、柑橘系の独特な香りのエチオピアイルガチェフェ、甘い香りのバリアラビカ神山、さわやかな甘みのブラジルパッセイオ農園の3種類のストレートコーヒーとブレンドコーヒーの全4種類。
なかでも愛煙家におすすめなのが、「タバコを吸う人のための、タバコに合うコーヒー」にこだわって豆を厳選したブレンドコーヒー。タバコのフレーバーに負けることなくコーヒーの香りが感じられるように選び抜かれた、ブラジル種とケニア種のブレンドだ。ちょっぴり苦めでありながら、甘い香りがして後味がすっきりしている。
エスプレッソ用の豆で落としたコーヒーで作る自家製のコーヒーゼリーも人気の一品だ。夜のバータイムには、約20種類の国内外産の塩をお料理に合わせて選び、お酒とともに楽しむことができる。
『Café&Salt Bar TJ』店舗詳細
昭和世代から若者と三世代が集まる純喫茶『珈琲モナリザ』
船橋駅南口からまっすぐ、徒歩5分ほどのところにある、昭和55年のオープン当時からそのままの姿で地元の人々に愛され続ける喫茶店。常連さんはもちろん、昭和レトロブームに魅せられた若い人たちも多数訪れる。
オープン以来40年以上まったく改装はしておらず、イスやテーブルも、手入れをしながら大切に使っている。お食事メニューもドリンクも甘味も、品数豊富だ。メニューのこだわりは、冷凍食品を一切使わないこと。すべて素材から仕込んでいる。厨房をあずかるチーフは開店当時からのスタッフ。ほかも長く勤めているスタッフばかり。
地元の常連さんのなかにはママさんとのおしゃべりが楽しみで来るお客さんも多く、子供の頃に来ていた子が親になり、3世代で来店する家族も。周りがどんどん変わってしまってもここがあれば昔の町の面影が思い出せる、いつまでも残っていてほしいお店である。
『珈琲モナリザ』店舗詳細
過去にタイムトリップして異国にテレポートできる不思議なカフェ『SUNNY DROP』
ターコイズブルーとコーラルピンクのビビットな壁紙、使い込まれた風合いの木のカウンター、ポップなアメリカン・トイ、天井の星屑のような照明と心地よいボリュームで流れる音楽。さらに濃厚なコーヒーとスイーツの甘い香りに包まれる。
細い路地裏にあるカフェの扉を開けて足を踏み入れた途端、アメリカ映画に登場するようなポップな空間にテレポート(瞬間移動)した感覚になる。『SUNNY DROP』はそんな楽しいカフェだ。
「若いときからいつかは自分でお店がやってみたかった」というリツコさんが、自身の地元・船橋に『SUNNY DROP』を開いたのは2021年3月。まだオープンして間もないが、「あそこのコーヒー飲みたい!って、毎日思ってもらえるようなお店にしたい。ここで人と人が繋がれるような場所にしたいです」とも。コーヒーへのかなり熱い想いとやさしいまなざしを持った店主が待っているカフェだ。
『SUNNY DROP』店舗詳細
絶品葛きりは賞味期限10分! 若き3代目が切り盛りする甘味処『茶房つむぎ』
JR船橋駅北口・東武野田線船橋駅改札を出てすぐ、東武百貨店船橋店5階にある『茶房つむぎ』は、1977年の東武百貨店船橋店と同時オープン以来、祖母・母・娘の3代に渡り続く甘味処だ。
南九州産の本葛100%のくず粉を使い注文後に一から丁寧に作る葛きりは、できあがりまでに10分ほどの時間がかかるが、その賞味期限は作るのとほぼ同じ10分。「葛切りは性質的に、時間が経つと伸びてきてしまって弾力がなくなってしまうんです」と、店長の橋本有記さん。しかも、本葛100%のくず粉を使って作ると時間がたつほどに固くなり、透明さが失われ白っぽくなってボソボソな食感になってしまうのだとか。
『茶房つむぎ』の葛きりには、全5種類のメニューがある。自慢の大納言小豆を使ったぜんざいや白玉、きな粉とセットになった甘味好きにはたまらない葛きりも。そんな葛きりを食べにちょっと船橋まで、というのもいい。
『茶房つむぎ』店舗詳細
秘密の花園の奥にある“居心地のいい”愛されカフェ西船橋『Cue's cafe』
西船橋駅南口を出て右方向に歩くこと約2分、お花屋さんの奥にそのカフェはある。扉を開けて中に入ると、元気な女性スタッフの声が迎えてくれる。店の奥の大きな窓から差し込む明るい光と、ゆったりとしたスペースで「あ、居心地よさそう!」というのがここ『Cue’s cafe』の第一印象だ。
店主の広瀬泰子さんがこのカフェをはじめて12年。毎朝8時には店に入って仕込みをする広瀬さんは「毎日が楽しい」と明るく笑う。仲の良さそうな老夫婦や年配の女性の2人連れ、1人でふらりと入ってきた老紳士。お客さんの年齢層はちょっと高めだが、お店の雰囲気はのんびりとして和やかで心地よい。
また豊富なメニューもこのお店の魅力。アレンジ・デザートコーヒーだけでも13種類もあり、昔ながらの喫茶店の定番、ホットケーキやレモンスカッシュも。さらに、あんみつやみつまめまでそろう。地元民が集う町中華ならぬ“町カフェ”。まさにそんな愛されカフェだ。
『Cue's cafe』店舗詳細
取材・文・撮影=京澤洋子、丸山美紀(アート・サプライ)