絵本から時代小説まで毎日通いたい本屋さん『しまぶっく』[清澄白河]
親子連れは絵本や児童書、年配の人は時代小説や落語、歴史散歩本と、それぞれに人気のコーナーがある。店主曰く「赤ちゃんから老人まで、各ジャンルに気の利いた“普通の上等”なものを揃えています」。現代美術館や深川江戸資料館など、街のスポットに合わせたラインナップに加え、民俗学や人類学などの人文科学系も充実。幅広く硬軟取り揃えた、街の古書店の見本ともいえるお店だ。
『しまぶっく』店舗詳細
住所:東京都江東区三好2-13-2/営業時間:12:00~19:00/定休日:月/アクセス:地下鉄半蔵門線・大江戸線清澄白河駅から徒歩5分
貴重な資料ともなる見て楽しいビジュアル本『smokebooks』[清澄白河]
写真集、デザイン、建築と、ビジュアル寄りの本が多く揃う。現代美術館に近いこともあり、展示に合わせて店内に並ぶ本も変えている。店主は以前、美術系に強い新刊書店に勤めていたこともあり、知識が豊富。プロのデザイナーや建築家も通う、層の厚い品揃えが身上だ。一方で、『こどものとも』『キンダーブック』といった保育絵本シリーズも見逃せない。いまだ鮮やかな色味に目を奪われる。
『smokebooks』店舗詳細
住所:東京都江東区三好3-9-6/営業時間:12:00~18:00/定休日:月・金/アクセス:地下鉄半蔵門線・大江戸線清澄白河駅から徒歩10分
一冊一冊への思いを語らう場『古書ほんの木』[森下]
哲学・文学・詩・映画・美術・SFなど、幅広いジャンルを、お客さんからの買い取りだけで揃える。大事にするのは、会話。「大切にされていた本を売ってもらうのも、まずはコミュニケーションから。また、誰と誰が友人だとか、師匠と弟子だとか、作家の関係性に注目して本を並べるので、お客さんからの情報も貴重で勉強になることが多いです」と店主。人から人へ、本は手渡されていくのだ。
『古書ほんの木』店舗詳細
住所:東京都江東区高橋8-4 コヤマビル1F/営業時間:12:00~20:00/定休日:月/アクセス:地下鉄新宿線・大江戸線森下駅から徒歩4分
取材・文=屋敷直子 撮影=丸毛透、本野克佳