焼肉ホルモン一番館
朗らかママと生モツに元気をもらおう
明るい本間明子ママが切り盛りし、女性客や家族連れも入りやすい雰囲気。「つけだれは秩父の島田醤油店の醤油を使ったピリ辛と、お子さんでも食べやすい甘いタレを用意してます」。初めての人なら、丁寧に処理し、美しくカットされた豚ホルモンが9 種並ぶ秩父ホルモンセット1408円を。特に生モツはボイルをしていないので脂が残り、噛めば噛むほど脂の甘みが! ママお手製のラー油を使った3 種の辛口ホルモンも名物で、ビールが進む!
『焼肉ホルモン一番館』店舗詳細
ホルモン一丁目
地元ホルモン好きの路地裏集会所
住宅地にポツンとあり、観光客より地元客でにぎわう。「うちはお酒が濃いから地元の人が来てくれるのかな?(笑)」と磯田八重子ママ。ママひとりで仕込むため大量仕入れは出来ないが、そのぶんホルモンの回転率は高く鮮度よし。「亡くなった主人と思考錯誤して決めたの」という少し辛めのタレにタケノコ(心臓の大動脈)450 円、シロ400 円をつけてコリコリ、プリトロの食感を楽しむ。つい涙ぐむのは煙のせいか、タレの思い出話のせいか。
『ホルモン一丁目』店舗詳細
高砂ホルモン
肉も米もワシワシ進む辛みダレ
冷房がなく、煙でいぶされた店内は美しき飴色。そんなセピア色の店で丸椅子に腰かけ、首にタオル、左手に団扇で七輪の肉を食らうのが高砂スタイルだ。品書きの主役は、ご主人が朝8時ごろから丁寧に仕込む豚のホルモン。サシが入ったネック(背中)400円は赤身の肉感も味わえ、プリプリ食感のレバー350円はかちわり氷を入れたワイン400円と相性最高。一味とニンニクたっぷりの魔性のタレが食欲をまた加速させ、最後にごはんにかけて食うと悶絶の旨さ。
『高砂ホルモン』店舗詳細
構成=フラップネクスト 取材・文=鈴木健太 撮影=原 幹和、金井塚太郎