地元作家の止まり木&情報発信地。『MODESTE』
代表の望月成一さんは八王子に住んで約半世紀。「ものづくりに関わる人が集い、語り合う場にしたくてカフェ&ギャラリーの形にしました」。販売する器や家具は八王子在住、もしくは多摩美出身の作家の作品が中心。金工や木工、陶器にガラスなど多岐にわたるが、シンプルで日常使いしやすいものが多い。「少しずつ八王子に感度の高い人が集まって来ている。クリエイターとして楽しむ余白が、八王子にはまだまだ残っているんです」。
『MODESTE』店舗詳細
真摯なリペアで名作家具を後世へ『MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE』
機屋関連の工場を改装した広大な空間に並ぶのは、デンマークやイギリスを軸とした1950~60年代のビンテージ家具。「この時代の北欧家具は樹齢100年以上の銘木も贅沢に使っており、修理しやすい構造なので長く愛用できるんです」と岡本道雄さん。他社で購入した家具の修理も受け付けているのは、良いものを後世へ伝えるため。「ここ中野上町の工場跡で何かを始める、自分と感覚の近い作り手が増えてますね」。デンマークのデザイナー、ニールス・O・モラーの椅子など通好みの家具も多い。
『MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE』店舗詳細
取材・文=鈴木健太 撮影=金井塚太郎