自家製粉の十割そば専門店『手打ち十割さらしな蕎麦きり みやび庵』

三種蕎麦きり1530円。
三種蕎麦きり1530円。

石臼碾き、自家製粉の本格派。店主のこだわりで、つなぎを使わない十割そばだけを提供するというのが最大の特色だ。実の芯だけを碾いた一番粉から、その少し外側も碾き込んだ二番粉、さらに外側の甘皮も碾き込んだ三番粉など、味や香り、食感の異なるそばを打ち分けている。仕込み水は地元、武甲酒造の井戸水。これでしなやかなそばになるとか。おばあちゃんが味付けする秩父こんにゃくのピリ辛炒めなど、酒に合うおつまみも旨い。

野菜の天ぷら(6品)720円と秩父こんにゃくのピリ辛炒め350円。地元の「蕎麦からつくった発泡酒」650円は白濁していて爽やかな味わい。
野菜の天ぷら(6品)720円と秩父こんにゃくのピリ辛炒め350円。地元の「蕎麦からつくった発泡酒」650円は白濁していて爽やかな味わい。
ギャラリーも併設している、落ち着いた店構え。
ギャラリーも併設している、落ち着いた店構え。

『手打ち十割さらしな蕎麦きり みやび庵』店舗詳細

住所:埼玉県秩父市日野田町2-6-24
/営業時間:11:00~15:00(売り切れ次第終了)
/定休日:不定/アクセス:西武秩父線西武秩父駅から徒歩12 分

秩父名物のくるみそばが旨い『本格手打 わへいそば』

一番人気のくるみそば935円。
一番人気のくるみそば935円。

くるみそばは秩父名物のひとつ。秩父産の山くるみをすり入れたつけ汁に、香り高い田舎そばを合わせる。殻ごと碾き込んだそばはザラリとする野趣にあふれたもので、もちもちした食感。くるみ汁は香ばしくてコクがあるのに、意外とあっさりした味。この2つが出合うと、お互いに旨さを引き出しあう。ゴマとは違った相性の良さだ。店主は割烹で鍛えただけに、天ぷらや一品料理などもレベルが高く、つい酒が進んでしまう。

民芸調のたたずまい。
民芸調のたたずまい。
 秩父名選3点盛り(みそポテト、しゃくし菜漬け、蕎麦豆腐)385円、かき揚げ(芝桜天)660円、蕎麦焼き味噌495円。これらに武甲正宗純米生酒770円を合わせる。
秩父名選3点盛り(みそポテト、しゃくし菜漬け、蕎麦豆腐)385円、かき揚げ(芝桜天)660円、蕎麦焼き味噌495円。これらに武甲正宗純米生酒770円を合わせる。

『本格手打 わへいそば』店舗詳細

住所:埼玉県秩父市中村町1-4-13/営業時間:11:00~18:00(売り切れ次第終了)
/定休日:木/アクセス:秩父鉄道秩父駅から徒歩10 分

手作り無添加にこだわった渾身の品々『蕎麦 いんなみ』

十割天せいろ2000円が特におすすめ。サクサクの天ぷらは抹茶塩で。
十割天せいろ2000円が特におすすめ。サクサクの天ぷらは抹茶塩で。

熱血漢の店主が切り盛りする、手作り無添加の店。全国の有名産地のそばを季節によって仕入れ、石臼自家製粉し、食材、水、油など、店主自ら納得のいく素材のみを使用している。コシが強くて甘い十割そばと、のど越しが良い二八そばが基本で、いずれも納得の味わい。つゆは枕崎産のかつお節でだしを取り、2 種類の天然醸造醤油を混ぜ、砂糖と純みりんの本返しで作る。驚くほどサックサクの天ぷらなど、一品料理も高水準だ。

ボリュームのあるだし巻き玉子800 円と、柔らかな鴨ロース1000円はゆず胡椒をつけて。地酒は栃木の四季桜特別純米酒など。
ボリュームのあるだし巻き玉子800 円と、柔らかな鴨ロース1000円はゆず胡椒をつけて。地酒は栃木の四季桜特別純米酒など。
国道140号沿いにある。
国道140号沿いにある。

『蕎麦 いんなみ』店舗詳細

住所:埼玉県秩父市上影森122-1/営業時間:埼玉県秩父市上影森122-1/定休日:火/アクセス:秩父鉄道影森駅から徒歩5分

構成=フラップネクスト 取材・文=工藤博康 撮影=小野広幸