どんなイベントがあるのか

タイムテーブルを見る。21時から翌朝6時まで、イベントがびっしりだ。【倉田シウマイの新書探検ナビ】【本棚会議 福尾匠×荘子it『シットとシッポ』出張版】【鬼頭由芽がいざなう夜の朗読会】【ねこ検定クイズラリー】【編集長が語る!業界地図の世界】【『デザインのひきだし』トーク&「紙名当てカルタ」】……トークショーやワークショップが地下1階から9階まで、フロアをまたいでいくつも開催される。

出張版!アフター6ジャンクション2

21時からは、9階イベントスペースの【出張版!アフター6ジャンクション2】へ。こちらは、抽選有料チケット当選者のみ参加可能なイベントで、ライムスター宇多丸さんと、エッセイストのしまおまほさんによる“日常の中にある「おもしろ」を掘り起こすカルチャー・キュレーション番組”の特別編。ゲストには、ジュンク堂書店池袋本店雑誌担当東日本雑誌ジャンルアドバイザーチーフの齊藤加菜さん。前日の同じ場所で前夜祭として行われたトークイベント【パリッコ×散歩の達人『ジュンク堂書店 池袋本店』に、一夜限りの『居酒屋パリッコ』が開店!】のことも少しお話してくれて、齊藤さんは「後半は居酒屋状態になりまして……大盛り上がりになって、今まで聞いたことのない音量になりました」。宇多丸さんは「本屋で飲み会! 最高じゃん!」とサングラスの奥で笑っていた。『ジュンク堂書店 池袋本店』のヒミツや、「迷う真夜中」の楽しさ、雑誌の魅力など、トークは尽きない。

「本屋をさまよう時間ってめちゃくっちゃ重要ですよね」というお話も。
「本屋をさまよう時間ってめちゃくっちゃ重要ですよね」というお話も。

石田衣良と池袋ナイト「IWGPの30年」

21時30分からは、1階オープンスペースで、【石田衣良と池袋ナイト「IWGPの30年」】だ。雨だったが、おしゃれな靴で登場した石田衣良さんに、ぎゅうぎゅうの会場から熱視線。本屋に集まる本好きは「よい人すぎるし、ナイーブすぎる」と評したうえで、文学賞の意義や裏側、村上春樹作品の感想、「売れる作家」になるための条件など、炎上を恐れない痛快なトークを展開。文章に必要なのはテンポとリズムです、という話には、車座のようになった参加者の多くが、心の中でメモを取っていたことだろう。

すごい距離感で石田衣良さんのトークが聞けた。
すごい距離感で石田衣良さんのトークが聞けた。

正直、寝てしまってもいいような気がする

『ジュンク堂』の夜ははじまったばかり。イベントをめぐりまくるのもいいし、好きな場所に座って本を読むのも、もちろんいい。椅子やマットを持ち込んでいる参加者も多かった。【迷宮書店奇譚~池袋ミステリー体験短編集~】という謎解きもある。【ぬいぐるみ おとまり会】に参加しているぬいぐるみたちを、こっそり観察するのもいい。朝までどう過ごすかは参加者次第。正直、寝てしまってもいいような気がする。本に囲まれて過ごす特別な時間。もう、それだけで素晴らしい。

フロアにはゴミ箱もあるので安心。
フロアにはゴミ箱もあるので安心。

取材・文=散歩の達人編集部

1996年は、書籍・雑誌の売り上げがピークの年。その後、書店はどう歩んできたのか。大型チェーン店、個人経営の新刊書店、独立系書店、古書店と、違う形態の書店の店主の声を聞いた。
地下1階から地上9階まで、みっちりと本が並ぶ。副店長の森暁子さんは長く池袋本店に勤め、池袋の街を見守ってきた。本を売る日々について、お話をうかがった。