唐辛子と山椒の刺激的な味わいは外国人にもファンがいる

黒の看板に黄金の店名が光り輝く。店頭にある金棒や鬼の面も印象的。
黒の看板に黄金の店名が光り輝く。店頭にある金棒や鬼の面も印象的。

『カラシビ味噌らー麺 鬼金棒 神田本店』のオープンは2009年。店主の三浦正和さんは、「『人に伝えたくなる』『五感で楽しめる』をテーマにらー麺を作っています。鬼金棒では山椒と唐辛子を使った味噌ラーメンを提供しようと思い、神田にオープンしました」と話す。当初はあまりにも刺激過ぎたようで受け入れられない人もいたようでが、インパクトのある味わいが浸透していき、今では外国人のファンもいるという。

店内の壁には鬼の面がズラリと並んでいる。
店内の壁には鬼の面がズラリと並んでいる。

辛さとしびれがある濃厚な味噌スープと食感の異なる3種の麺

大ぶりなチャーシューがのった肉増しカラシビ味噌らー麺。カラシビは「普通」を選んだ。
大ぶりなチャーシューがのった肉増しカラシビ味噌らー麺。カラシビは「普通」を選んだ。

カラシビ味噌らー麺900円は、オリジナルで調合した濃厚な味噌を使ったスープに、こだわり唐辛子スパイスと香り豊かな山椒のしびれ油が入る。奥深い辛さとしびれはまさに“鬼に金棒”だ。麺は三種混合麺。太さが異なる3種類の麺があるので、柔らかさや硬さなどバラエティ豊かな食感を堪能できる。角煮のような極厚のチャーシューがトッピングされた肉増しカラシビ味噌らー麺1150円がおすすめ。トロトロとした食感や豚の甘味などを実感できる。八角の香りもアクセントになっている。

中華鍋を振るう番頭の山並弘明さん。
中華鍋を振るう番頭の山並弘明さん。

「カラ」「シビ」を好みで調整。丼の色がポイント

赤鬼と青鬼が描かれたカラシビの看板。少なめから試してみよう。
赤鬼と青鬼が描かれたカラシビの看板。少なめから試してみよう。

唐辛子の辛さ「カラ」と山椒のしびれ「シビ」は抜き・少なめ・普通・増し・鬼増し(150円)があり、個別に調整できる。どちらも鬼増しにするとかなりな刺激となるのでご注意を。丼の色にも注目! 抜き・少なめ・普通は白、増しは赤、鬼増しは黒になっている。黒い丼は勇者の証といってもいいだろう。

自宅でもカラシビが楽しめる特製スパイス

店舗や通販ではカラシビスパイス25g720円を販売している。唐辛子や山椒、あおさのり、ケシの実など、数種類をブレンド。辛さやしびれ、香りのバランスがよく、ラーメンだけでなく、さまざまな料理にマッチする万能の調味料だ。

『カラシビ味噌らー麺 鬼金棒 神田本店』店舗詳細

取材・文・撮影=速志 淳