日常使いの“好き”を言い合おう
平岩 今日は実際に納豆を食べながら語り合おう、ということだけど、ちょっと待って? これ、そのまま食べるということ?
中島 はい、普段はそのまま食べることが多いですね。
小野 私も、抵抗はないですね。
守利 僕もです。
平岩 え? 普通ごはんに乗せて食べない? 白米と食べるものじゃないの?
守利 平岩さん以外の4人は一人暮らしだからですかね?
高橋 家ごはんは品数をなるべく増やしたいので、小鉢としてそのまま食べることも多いです。日本酒(燗酒)にも合うので。
平岩 へぇ〜。(ちょっと引く)
高橋 単体で食べるには大粒がよくて、「つるの舞」は特に食べ応えがあるんです。
中島 “極大粒”ですもんね。豆がほくほくしていて食感が楽しめる! タレも甘くておいしい。近所のスーパーに欲しいなあ。
小野 今朝は納豆ごはんを食べました。私が推す「旨味ひきわり納豆」は米と絡むから、納豆ごはんにするには食べやすくて。昆布出汁はまろやかで甘みがあっておいしいんです。
守利 うまい! さらっといけますね。僕が選んだ「黒千石小粒納豆」はワサビがついているんですが、納豆にワサビを合わせていいんだ! ってこれで気づいて。
平岩 このワサビは辛くないね。風味が効いてるし、黒豆だからかほかの納豆とも香りが違う気がする。粘り気は強くなくてさらさら!
中島 私が納豆を買う際に重視するのは2点、国産大豆か、手頃な価格かどうかです。とりわけ北海道産大豆に自然と手が伸びて。その2点が揃うのが「雪誉」です。
高橋 「つるの舞」が売ってない時はそれもよく買うけど、「雪誉」の方がよりつるっとしてて白米向きかも。
平岩 私は「北海道納豆」をよく食べるかな。私も金額感はもちろん、混ぜやすさも重視する。このパック、底が凸凹してないの。
守利 ほんとだ! 初めて見ました!
平岩 あとやっぱりあたたかい白米との相性は必須。これは小粒だから米粒とケンカしないで、一緒においしくいただける。
人には人の納豆(菌)
中島 今回の取材では、納豆にマスタードや生クリームを合わせたり、パスタに入れたりといろんな食べ方に出合いました。みなさんはどんな食べ方がお気に入りですか?
守利 僕、実家ではプロセスチーズを刻んだものとパセリを混ぜて食べていました。
小野 私は酢を入れて食べますね。「旨味ひきわり納豆」は酢との相性もいいです。
平岩 ネギは入れるかな。あとみんな食べるとき辛子を入れてなかったけど、辛子も入れるなあ。
高橋 地元の山形だと「おみ漬け」って青菜の漬物も入れるんですよ。給食でも納豆が出る日はセットでした。
中島 初めて聞いた! 食べてみたい!
高橋 あとは「納豆汁」「こうじ納豆」も大好き。「ひっぱりうどん」「納豆餅」も“うち”の文化としてあって……。
守利 山形を背負い始めた!(笑)
中島 私は塩こうじを入れるのが好きです。
平岩 油揚げに挟んで食べるのもいいよね。
小野 キムチ納豆もおいしいですよね。
高橋 おいしいけど、それぞれの良さが食い合うから、別々に食べた方がいいという結論に至った。
守利 でも漬物は入れるんでしょ(笑)。
小野 考えてみれば、発酵食品に発酵食品を合わせていますよね。……あれ今思ったんですけど、中島さん、納豆の混ぜ方「反時計回り」なんですね。
高橋 右利きなら「時計回り」の方が力が入りやすくない?
守利 確かに! 考えたことなかったけど僕も時計回りだ!
平岩 私も時計回りだなあ。
中島 ……えっ?
——かくして納豆の食べ方のみならず、混ぜ方にも違いが出ることが発覚。ここまで違いが出る食べ物はそうないかもしれません。ちなみに、皆さんはどちら回しですか?
構成=中島理菜(編集部)
『散歩の達人』2026年3月号より







