三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)

三鷹の森で迷子になろう。東京が世界に誇るアニメーション文化

大きな池を中心に、豊かな自然が広がる井の頭恩賜公園。水辺には鳥たちが集い、木々の間を抜ける風や土の匂いが、訪れる人の歩調を自然とゆるめてくれる。都心にありながら、季節の移ろいを間近に感じられるこの公園は、散歩や読書、バードウォッチングを楽しむ人々の憩いの場として親しまれてきた。

そんな園内を歩き進めていくと、森の奥に溶け込むように、丸みを帯びたやさしい色合いの建物が姿を現す。「迷子になろうよ、いっしょに。」という印象的なキャッチコピーを掲げる『三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)』だ。主張しすぎない外観は周囲の自然と美しく調和し、公園の風景の一部として、そこにあるのが当然であるかのようにたたずんでいる。

館内に一歩足を踏み入れると、決められた鑑賞ルートや説明に導かれることはない。展示や空間との向き合い方は来館者に委ねられ、感じたままに歩き、立ち止まり、想像をめぐらせることができる。主人公は作品ではなく、訪れた自分自身。

鑑賞を終えて外に出ると、再び目にする公園の景色が、訪れる前とは少し違って見えてくる。不思議な余韻とともに、物語は静かに日常へそっと重なっていく。

三鷹市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)

人気キャラクターがお出迎え。 (c)Museo d'Arte Ghibli
人気キャラクターがお出迎え。 (c)Museo d'Arte Ghibli

東京が誇るアニメーション文化を象徴する場所として、国内外から多くのファンが足を運ぶ。館内には、アニメ制作現場の雰囲気が感じられる展示がある。

電話:0570-055777
開館時間:10:00~16:00 ※日時指定予約制
定休日:火
料金:1000円
住所:東京都三鷹市下連雀1-1-83
アクセス:JR中央線三鷹駅南口からみたかシティバス約5分の「三鷹の森ジブリ美術館」下車すぐ

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【立ち寄りスポット】小鳥の森(井の頭恩賜公園内)と玉川上水

木漏れ日があふれる遊歩道。
木漏れ日があふれる遊歩道。

井の頭恩賜公園内を流れる玉川上水緑道沿いに遊歩道が続いている。まぶしい緑の中で聞く小鳥のさえずりや川のせせらぎ。まるでジブリの世界に迷い込んだような感覚が味わえる。

電話:0422-47-6900(井の頭恩賜公園案内所)
アクセス:三鷹市立アニメーション美術館から徒歩5分

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【立ち寄りスポット】トーホーベーカリー

サクサク食感があとを引くおいしさ。
サクサク食感があとを引くおいしさ。

いつでも焼きたて、揚げたて、作りたてのパンが並ぶ。カレーパングランプリで最高金賞を2回受賞した「自家製サクサクカレーパン」324円が人気。

電話:0422-43-6311
営業時間:8:00~18:00(土は7:00~)
定休日:日・祝・第3月
住所:東京都三鷹市下連雀1-9-19
アクセス:三鷹市立アニメーション美術館から徒歩7分

深大寺

門前歩きの深大寺。自然に囲まれた古刹と江戸名物そば

奈良時代・天平5年(733)に開かれた深大寺は、都内では浅草寺に次ぐ古い歴史をもつ名刹として知られる。およそ1300年にわたり信仰を集め、戦火や災害を乗り越えてきた境内には、今も落ち着いた空気が漂う。

本堂には国宝・釈迦如来像をはじめとする貴重な文化財が安置され、訪れる人は日本仏教の歴史を間近に感じることができる。

深大寺の名を全国に広めた存在が、江戸時代に生まれた名物「深大寺そば」だ。水車を利用した製粉や、良質な水に恵まれていたことから、寺では参拝者にそばをふるまっていたと伝えられている。その味が評判を呼び、やがて門前町を中心にそば店が増え、現在では深大寺を代表する食文化として定着した。店ごとに異なる香りや喉ごしを楽しめるのも魅力だ。

また、深大寺一帯は武蔵野の自然が色濃く残るエリアでもある。雑木林や湧水に囲まれた参道や散策路を歩けば、春の新緑、夏の涼やかな木陰、秋の紅葉、冬の澄んだ空気と、四季折々の表情に出合える。周辺には富士山を望む露天風呂付きの銭湯もあり、参拝や散策、そば店めぐりのあとに汗を流すのも一興。東京にいることを忘れ、心身ともに癒やされる時間を過ごせる場所だ。

深大寺

入母屋造りで棧瓦葺き(さんがわらぶき)の本堂。
入母屋造りで棧瓦葺き(さんがわらぶき)の本堂。

良縁成就や厄除けに御利益がある深大寺。初詣や日本三大だるま市のひとつ「厄除元三大師大祭 だるま市」には、多くの参拝者が訪れる。SNSの影響で若年層にも人気の寺だ。

電話:042-486-5511
拝観時間:6:00〜17:00(夏は5:00〜18:00)
住所:東京都調布市深大寺元町5-15-1
アクセス:京王電鉄京王線調布駅北口から京王バス「深大寺」行き約19分の終点下車1分

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【立ち寄りスポット】だるチャンのおうち

多彩なだるまグッズがずらり。
多彩なだるまグッズがずらり。

地域女性15人のアイデアから生まれた一点物のだるまグッズが並ぶ、だるま専門店。箸で小さなだるまをつまんで移す「だるまめつまみ」に大はまり!

電話:042-444-7880
営業時間:11:00~16:00
定休日:火・水
住所:東京都調布市深大寺元町5-5-1
アクセス:深大寺から徒歩5分

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【立ち寄りスポット】元祖 嶋田家(深大寺そば)

食べ応え十分な、「上天ざる」2350円。
食べ応え十分な、「上天ざる」2350円。

穏やかな景色と創業時からのこだわりの味が楽しめる、老舗そば店。コシがあるそばと、甘めのつゆとの相性は抜群。サクッとした衣の天ぷらも絶品だ。

電話:042-482-3578
営業時間:10:00~16:00
定休日:月(祝の場合は翌)
住所:東京都調布市深大寺元町5-12-10
アクセス:深大寺から徒歩1分

「たまにじ本音旅 デジタルラリー」について

東京・多摩の8つのスポットをめぐるデジタル上のスタンプラリーを2026年2月1日(日)〜28日(土)に開催。

スマートフォンから、たまにじ本音旅 デジタルラリー特設サイトにアクセスし、参加登録を行うと、町田ちま・黒井しばと、お好きなニックネームが記された、旅のしおり風画像が入手できる。

さらに、8つのチェックインスポットすべてのスタンプを取得すると、たまにじ本音旅コンプリート画像が入手可能。

<開催期間>
2026年2月1日(日)~28日(土)
※音声コンテンツの視聴、ARカメラの使用は2026年3月15日(日)まで

<参加費>
無料(交通費、施設の入場料等は参加者負担)

<チェックインスポット>
(1)三鷹市立アニメーション美術館(三鷹市)
(2)深大寺(調布市)
(3)江戸東京たてもの園(小金井市)
(4)南町田グランベリーパーク(町田市)
(5)GREEN SPRINGS(立川市)
(6)福生ベースサイドストリート(福生市)
(7)桑都日本遺産センター 八王子博物館(八王子市)
(8)高尾山(八王子市)

「東京の魅力発信プロジェクト」について

「東京の魅力発信プロジェクト」は、江戸時代から続く伝統と最先端の文化が共存する、東京の魅力を表現した東京ブランドアイコン「Tokyo Tokyo Old meets New」を効果的に活用しながら、東京都及び公益財団法人東京観光財団と民間事業者が連携し、東京の魅力の発信等を行う事業。

今回の企画「家でも、街でも、SNSでも。VTuberと一緒に推す、伝統と新しい文化が交差する東京・多摩。(たまにじ本音旅)」は、令和7年度「東京の魅力発信プロジェクト」に採択されている。

東京都は、国内外へ東京の都市としての魅力を発信し、「東京ブランド」の確立に向けた取り組みを推進している。その一環である「東京の魅力発信プロジェクト」に、「家でも、街でも、SNSでも。VTuberと一緒に推す、伝統と新しい文化が交差する東京・多摩。(たまにじ本音旅)」が採択された。

本企画では、東京・多摩エリアに広がる江戸時代からの文化を受け継ぐ街や、新しい暮らしを感じられる街などの新旧スポットの魅力を発信することで東京ブランドをPRする。

取材・文=菅崎英展(三鷹)、夏野久万(深大寺) 撮影=弘春堂(三鷹)、戸村 由妃乃(深大寺)
散歩の達人MOOK『東京多摩散歩地図』より