早寝早起きを実現するための切り札
明日こそは早起きしよう。日の出とともに行動開始して、涼やかな朝の空気を吸って散歩しよう。毎晩そう誓って目覚まし時計をセットするのに、結局はスヌーズ機能が大活躍、陽が高く登るまで眠りこけてしまう……。
自己嫌悪に苛まれた筆者は、怠惰な生活に終止符を打つべく打開策を考えた。
それは、早朝に完全な“予定”を入れてしまうという技。
「おさんぽしようかな」という生ぬるい意志で終わらせず、“予定”にしてしまう。さらに言えば、“予約”を入れてしまう。二度寝しようものなら、ひと様に迷惑をかける羽目に……とならば、さすがの寝坊助でもきちんと起きられるはずだ。
そこで目をつけたのが、「三井ガーデンホテルズ」のデイユースプラン「ランナー応援! Running TOKYO」。その名の通りランニングする人向けだが、ジョギングでもウォーキングでもツーリングでもテレワーキングでも、用途は自由。デイユース(日帰り)と聞くと日中に利用するイメージだが、このモーニングプランは利用時間が朝6〜10時。朝さんぽに最適じゃないか!
最大4時間使えて一室3300円也。ちょっと贅沢すぎるかしらと思いつつ、翌日の6時チェックインで予約した。睡魔という名の強敵に打ち勝つにはこれくらいやらねばならんのよ。
「神宮外苑の杜プレミア」に向かう
当日は、期待と少しばかりの緊張も相まって、5時に起床することに成功。
今回利用するのは、国立競技場の真ん前に建つ「三井ガーデンホテル 神宮外苑の杜プレミア」だ。
非日常感の効果か、すでに眠気は微塵と残っていない。チェックインを済ませて、荷物を置きにお部屋へ。ランニングするならここで着替えればよし。ウォーキングやお散歩の場合でも、荷物が軽いに越したことはない。
ゴロンと寝転がりたくなる気持ちを抑え、財布と携帯だけお尻のポケットに突っ込んで、本気の散歩スタイルを整える。普段ならできないポイントの1つだ。
ミネラルウォーターは1人1本サービス。
さらに、オリジナルのランニングマップもついてくる。せっかくなので、この神宮外苑と赤坂離宮をぐるりとまわるコースをメインに歩いてみよう。
いざ、朝さんぽ開始!
ホテルを出ると、目の前にどどんと国立競技場。その脇を沿うように南へ下る。
緑豊かでジョギングやウォーキングにうってつけのコースとあって、朝さんぽ仲間もちらほら見かける。この日は予想最高気温が35度を超える猛暑日。屋外を快適に歩ける唯一の時間帯といってもいいかもしれない。
いちょう並木の木陰は一層涼しい。
青山通りを赤坂離宮に沿って歩く。この時間だと中には入れないが、脇をゆっくりと歩くだけでも気持ちがいい。
ちなみに、アコギの音色が似合うコースだなと思い立ち、途中から自前のプレイリスト聴きながら歩いた。
約5km、1時間弱。ぐるりと回って、ホテルが見えてきた。
さすがに陽も昇り切ってすっかり汗だくだが、今回の嬉しいポイント2つめは、速攻シャワーを浴びられること。しかも、「神宮外苑の杜プレミア」には大浴場があり、今回のプランでも利用可能なのだ。これが嬉しいったらありゃしない。
さらにフィットネスルームも利用可能という充実具合。
ゆっくりお湯に浸かった後は、10時のチェックアウトまでしばし部屋でウトウトするもよし、ホテルの朝食(宿泊者2420円、本プラン利用者は10%割引)を利用するもよし。
仕事の日はここから出社してもいいし、休日ならさらなる街歩きへ繰り出すのもありだろう。
また、雨の日はキャンセル料無料となる。晴耕雨読、あいにくのお天気なら潔く家にいましょうという選択肢もあるのがありがたい。
久しぶりに早起きしたものだから、当日は20時にはすでにGo Toベッドしたいほどの心地よい疲れ具合。これがきっかけとなって生活リズムが整い、翌日から毎日早起きできる……はず!
文・撮影=中村こより(編集部)