箸が止まらなくなる。後ひく旨さの担々麺
看板料理の汁なし担々麺は、担々麺には珍しい太麺。モチモチで手打ちのような食感がある麺に、ラー油や特製タレがよく絡む。ナッツや砕いた揚げ麺、モヤシなどの食感も楽しく、最後まで飽きさせない。
女性店主が作り出したオリジナルの味
2011年のオープン当時、店主の毛利さんは、まだ高校を卒業したばかりだった。元々中華料理店を営んでいた祖父の影響もあり、辛い物の中でも特に担々麺が好きで、お母さんの強い後押しもあり、オリジナルの担々麺を開発。麺には北海道産の「春よ恋」という小麦をブレンドして使っている。タレによく絡み、弾力のある食感を作るまでに何度も試作を繰り返した。
そんなオリジナルの担々麺は、実は辛い物が苦手な筆者でも、箸が止まらなくなるほどのおいしさだった。風味豊かな歯応えのある太麺に、酸味と辛味を含んだタレ。香ばしいナッツや甘辛のひき肉も混ざり、そのバランスは最強。コクの強いゴマや、花椒の香りも食欲をそそる。何度でも食べたくなるのも納得だ。
さまざまなトッピングを加えて自分好みの味にできる
まだまだ辛さが足りない!という人には味変がおすすめ。底から箸を入れ、タレと麺をよく混ぜたら、卓上にある「かなりシビれる辛粉」を少し振り入れて。ラー油やニンニクチップも卓上に並んでいるので、調節しながら入れてみるとまた一味違う旨味を楽しめるだろう。
トッピングにはトロトロの温玉や、玉ねぎ、納豆、トマトを用意。自分好みの味を作ることができる。特製汁なし担々麺(1100円)には、温玉、チャーシュー・のり(3枚)がつく。テイクアウトも可能。
取材・文・撮影=新井鏡子