非日常を体験できる特別感

旅の拠点となるホテルは、「出会いと物語の始まる場所」。きっと旅人でなくてもそこに行きさえすれば、いつもの日常が特別なひとときにがらりと変わるはず。そんな期待を胸に訪れた、JR川崎駅中央西口にある『ホテルメトロポリタン 川崎』。「Terrace and Table」は、シェフが腕によりをかけた料理が並ぶホテル直営のオールデイダイニングだ。

シェフの手さばきを間近で見られる「Terrace and Table」のオープンキッチン。
シェフの手さばきを間近で見られる「Terrace and Table」のオープンキッチン。

「ボヤージュビュッフェ」と銘打ち、レストランが提供するのは国内外の料理の数々。自由に皿に盛り付け、一つ一つ堪能しているとその土地を旅した気分になれる。なかでもローストビーフは、オープンキッチンで注文ごとにカットしてくれ、皿いっぱいに広がるその大きさに思わず目を見張る。ブロック肉を低温で4時間かけて焼き上げるそうで、ふっくらとした柔らかい食感と、噛(か)むたびに広がる朗らかな旨味がたまらない。

スイーツも豊富で、どれも専門のパティシエが手作り。デザートに辿(たど)り着く前におなかいっぱいにならないように気をつけたい。

大きくカットしたローストビーフ。
大きくカットしたローストビーフ。

ホテルでは新鮮なアートや音楽にも出合える。『ホテルメトロポリタン 川崎』は「若き才能を応援する、ギャラリーさながらのホテル」を目指し、ロビーやレストランに作品を置く。宿泊客以外も出入りできるロビーやエントランスにはシーズナルアートが展示され、季節ごとに作品が入れ替わるたびに足を運ぶリピーターもいるとか。

毎週金曜19時の「FRIDAY MUSIC NIGHT」も観覧自由。「音楽のまち・かわさき」らしく、ロビーで開催するジャズライブには近隣住民も足を運ぶ。今後は2025年5月の5周年に向けてさまざまな企画を予定。非日常を体験しに行こう。

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オープンキッチンで臨場感を味わうオールデイダイニング「Terrace and Table」

「ライブ感と活気に満ちた食のシーン」をテーマにしたビュッフェが人気。40~50品におよぶ和洋中さまざまな料理の中から、どれにしようか迷うのも楽しい。オープンキッチンではシェフが腕をふるい、名物のローストビーフを注文するとその場でカットしてくれる。他にも、テラス席のアウトドアグルメや、個室でのフルコースも評判。

料理の内容は時季によって異なる。写真はアヒージョ。
料理の内容は時季によって異なる。写真はアヒージョ。
ディナーはもちろん、より気軽に利用できるランチもおすすめ。
ディナーはもちろん、より気軽に利用できるランチもおすすめ。

北海道ビュッフェ旅開催!

写真提供=ホテルメトロポリタン 川崎。
写真提供=ホテルメトロポリタン 川崎。

「Terrace and Table」では、2025年4月15日(火)~9月2日(火)に「北海道ビュッフェ旅」を開催。まるで旅をしているかのように5大都市のグルメを堪能できる。

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ホテルギャラリーで最新アートを発見

平川恒太『森の茶会-四季図』を壁紙にしたジム。
平川恒太『森の茶会-四季図』を壁紙にしたジム。

館内に、旬のアーティストが制作した現代アートを展示。作品の一部を3カ月に1回入れ替え、最新アートを発信している。アートディレクターによるセレクトはいつも見応え大。フロントなど宿泊客でなくても出入りできるエリアでも行われ、リピーターが多い。

ランドリーラウンジに川崎ゆかりの装飾や『岡本太郎美術館』グッズを展示。
ランドリーラウンジに川崎ゆかりの装飾や『岡本太郎美術館』グッズを展示。
フロントのアートにも注目。ロビーにはグランドピアノが。
フロントのアートにも注目。ロビーにはグランドピアノが。
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ときには気分を変えるホカンスを

9~12階のアーバンコーナーツインルーム。
9~12階のアーバンコーナーツインルーム。

日常から離れ、行き届いたサービスに癒やされるホカンスにもぴったり。大型テレビが完備された客室で、シモンズ社の最高級ベッドに寝転んで映画の世界に没頭できる。翌朝の朝食ビュッフェも期待大。

客室は洗面台付き。浴室には優しい雨のようなレインシャワーがある。
客室は洗面台付き。浴室には優しい雨のようなレインシャワーがある。
客室によっては窓から駅や線路を見下ろせるトレインビューを満喫できる(写真提供=ホテルメトロポリタン 川崎)。
客室によっては窓から駅や線路を見下ろせるトレインビューを満喫できる(写真提供=ホテルメトロポリタン 川崎)。

取材・文=信藤舞子 撮影=高野尚人 協力=ホテルメトロポリタン 川崎
『散歩の達人』2025年4月号より