約500年の歴史がある「とらや」の新たな試み
銀座駅から徒歩5分のTORAYA Ginza Buildingの4階にある『TORAYA GINZA(トラヤギンザ)』。
室町時代後期に京都で創業された約500年の歴史がある「とらや」。もう誰もが知っている老舗和菓子店ですよね。
もともと「とらや銀座店」として1947年から店舗を構えていましたが、ビル建て替えに合わせて2024年4月に『TORAYA GINZA』として4階にリニューアルオープンしました。
静寂な雰囲気のある落ち着いた居心地よい店内。
奥に見える大きなガラス越しのテラスも、1枚の絵画のような風景で素敵です。
テラス席は、4階と5階が吹き抜けで開放感ある贅沢な空間になっています。
そして樹齢約100年の大きな“ラカンマキ”の植栽は圧巻です。
中でも黒猫おすすめが、こちらのカウンター席(予約制・席料1人330円)。
とらや初の試みのカウンター席は4席のみで、目の前で職人が提供する和菓子を堪能できる、ライブ感あふれるプレミアムシートです。
TORAYA GINZA 限定生菓子
TORAYA GINZAの限定生菓子は、その季節により変わりますが、黒猫が伺った時の生菓子は『雪餅』。
純白で、ふんわりと積もった新雪を思わせる生菓子。その時々の季節感を楽しめるのも素敵ですよね。
とらやの『雪餅』は、蒸したつくね芋と砂糖のみで作るそぼろで黄餡を包む生菓子。
厳選したつくね芋の風味を堪能できる一品です。
丁寧に蒸したつくね芋を、そぼろ状に仕上げていきます。
黄餡に、つくね芋のそぼろを付けて美しく仕上げていく職人技にテンションMAXひゃっほー!
食べるのがもったいないくらいに美しい『雪餅』を、必殺! 黒猫カッターでぱっかーん!
想像を上まわる口どけのよさと、しっかりと広がるつくね芋の風味。この儚いおいしさは、テイクアウトできない作りたてのみ提供なのも納得にゃー♪
『焼きたて 夜半の月』
こちらは、通年メニューの焼き菓子、『焼きたて 夜半の月(よわのつき)』。
1994年に『とらや パリ店』で誕生し、「できたて」を楽しむTORAYA GINZAにあわせてアレンジしたメニュー。とらや特製のどら焼きとも言える商品ですが、一般的などら焼きとは一線を画す仕上がりです。
まずオーダーを受けてから、銅板で丁寧に焼き始めます。
生地がふっくらとしてきたら、バーナーで縁を炙ります。
銅板で焼き上げた生地は、ふっくらと美しい焼き色。
焼きたて熱々の生地に、小倉餡を挟んで完成です。
また、席数の少ないカウンター席なので、普段なかなか機会のない和菓子職人の方からお話を伺えるのも楽しいにゃー♪
ふっくらもっちり生地に、バーナーで炙ったサクッと食感が加わりワンランク上のおいしさに仕上がっています。
黒猫的には、熱々をそのままパクッと味わうのがおすすめです。
ライブ感あるカウンター席で絶品和スイーツを堪能できて、今回も大満足の“黒猫スイーツ散歩”だったにゃー♪
取材・文・撮影=ミスター黒猫