アクセス抜群!有楽町駅改札を出てすぐ
仕事帰り、JR有楽町駅のあたりでのんびりと飲めそうな居酒屋を探していると、改札の目の前に見つけたのが『酒や はないち』。交通会館の向かい、JR線の高架下という絶好のロケーション、そして庶民的な店構え。ついつい誘われるように入店。
お店は1階席と2階席に分かれていて、入り口は別だがメニューは同一だ。違うのは開店時間で、1階は15時30分開店、2階は17時開店となっている。
本日は階段を上がって2階席へ。スタッフの方が明るい笑顔で迎えてくれる。てきぱきとした接客が心地いい。
さっそく、メニューをチェック。いわゆる居酒屋らしい料理が並ぶグランドメニューは有楽町駅前という立地を考えるとリーズナブルで、財布を気にせず、気軽に飲めそうだ。
「親会社は埼玉県にある1858年創業の『清龍酒造』で、当店以外にも多くの居酒屋やレストランなどを経営しています。料理を低価格でお出しできるように、食材はグループ店でまとめて仕入れて原材料費をおさえているんです。安価で楽しめ、居心地のいい居酒屋を目指しています」と話してくれたのはマネージャーの芹澤由浩さん。
「お客さんは、有楽町界隈で働く人だけではなく、場所柄、出張帰りの会社員や観光客も多いんです。1階は早い時間から営業しているので、昼飲みのお客さんにも来ていただいています」
酒と肴でみんなを笑顔にする居酒屋
「居酒屋で、みんなでワイワイ楽しみながら笑顔でお酒を飲むのって楽しいですよね。そんな楽しくお酒を飲む文化を守るためには、いい酒とおいしい料理を低価格でお出しする、居心地のいいお店であることが大事で、そんなお店を目指しているんです」と芹澤さん。はい!大賛成です。
まずは、「清龍」純米大辛口【伝】ます500円を注文。目の前で日本酒をなみなみと注がれ、至福の時間が始まる。
日本酒に合う肴を迷っていると、芹澤さんが「本日のおすすめの鰹の刺し身はいかがですか。豊洲から先ほど届いたばかりなんですよ」と教えてくれた。はい、もちろん注文させていただきます!
刺し身を待っている間に、「清龍」純米大辛口【伝】をひと口。名前のとおりしっかりとした辛口だが、日本酒の深みとキレもあり、バランスの良い味だ。
テーブルに出された鰹の刺し身を一口いただく。キレイな赤身でもっちり食感。辛口の日本酒との相性ぴったり!
料理長渾身のオリジナルメニューを堪能
もう一品、何を頼もうかと迷っていると、目に止まったのが「871円(はないち)メニュー」。
「ちょっと贅沢な食材を惜しげもなく使ったオリジナルメニューを低価格で提供しています。中でもアボカドと海老の蟹みそソース添えは、癖になるおいしさで大人気です」と芹澤さん。はい、注文させていただきます!
「蟹みそソースは、アボカドの味と食感に合うように、蟹みそに卵黄を加えて湯煎してまろやかにしています」と料理長の永井さん。なるほど、蟹みそソースへ卵黄を加え、濃厚な蟹の旨味をまろやかにすることで、アボカドのマイルドな食感と絶妙なバランスが取れている。このひと手間が料理長の腕の見せ所だ。
そして、忘れてはいけないのが、みょうがの存在だ。みょうがのツンとくる味と香り、シャキっとした食感が、とろりマイルドなアボガドと蟹みそソースの味を引き締める。
エビのプリプリ食感と蟹みそソースとの相性も言うことなし。料理長の技ありの一皿だ。
スタッフの皆さんの明るい接客とこだわり満載の料理、おいしい酒の組み合わせ。家の近所にあったら週に5回くらい通ってしまいそうだ。ちょっと高級なお店が多いと思っていた有楽町だが、『酒や はないち』は、そんなイメージを変えてくれた居酒屋だった。
2階:17:00~22:30LO/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄有楽町駅から徒歩1分
構成=アート・サプライ 取材・文・撮影=羽牟克郎