PICNIC GOHAN
心地よすぎる自然派スポット
『中野セントラルパーク』が完成した2012年、近隣のオフィスワーカーのランチ救済を目的に、急きょキッチンカーを集めたのが始まりだ。陽光が燦々と降り注ぐ「中野四季の森公園」のロケーションも後押しし、すぐさま、家族連れや学生、カップルなども訪れる人気のランチスポットに。開業当初は少ない台数だったが、人が増えていくにつれ、現在では最大7、8台ほどの車が日替わりで登場。緑あふれる公園沿いにたくさん設置されたベンチに腰掛け、お気に入りのメニューに舌鼓を打つ。青々と茂る芝生を眺めてほっこり。なんだったら、ちょいと昼寝なんかしている人もちらほら。休憩時間の「1時間ピクニック」を楽しむ人も多いんだそうな。
『PICNIC GOHAN』店舗詳細
常盤橋FOOD TRUCK STREET
芝のランチスポットもある!
丸の内・大手町界隈には、多彩なキッチンカーが日ごと顔を揃えるスポットが点在。なかでもここは、東京駅周辺3ha超の大規模複合再開発「東京駅前常盤橋プロジェクト」の一環として2019年9月に開始した。東京駅日本橋口前の再開発地区に延びるストリート沿いに、曜日替わりで最大7台が連なる。オフィス街だけあり、近隣で働く人々が中心だが、東京駅を利用する観光客などの姿も印象的。また、人工芝やベンチを配した「常盤橋TEA’sPark」があるのもポイントだ。足元の人工芝は、伊藤園・ミズノが共同開発した茶殻配合樹脂チップを充填材とし、肌の当たりが柔らか。ビルの谷間ながら陽光と涼風が心地よく、できたてを芝の上で楽しみたくなる。
『常盤橋FOOD TRUCK STREET』スポット詳細
TLUNCHお台場(トレードピアお台場)
お台場の景色も楽しみたい
ゆりかもめ、りんかい線からアクセス至便。オフィスビルの車寄せに、平日の昼時になるとZを描いて最大5台のキッチンカーが集う。郷土料理から珍しき世界各国料理まで幅広し。シェフ渾身のこだわり料理が曜日替わりで楽しめるのだ。芝の緑と広い空が心地いい広場には木製ベンチもあり、ゆりかもめを眺めながらできたてを味わいたい。また、すぐ近くにはお台場海浜公園や、オープンデッキテラスが2階に延びる『デックス東京ビーチお台場』も。潮風を感じ、レインボーブリッジが架かる東京港を眺めながらのランチタイムは格別に爽快だ。
『TLUNCHお台場(トレードピアお台場)』詳細
千駄ケ谷・北参道周辺
スタンプラリー気分で巡るもよし!
アパレル系を中心に大小オフィスが密集し、最近は「ダガヤサンドウ」とも呼ばれているこの界隈。昼間の人口の割に、リーズナブルな飲食店やコンビニが少ないような……。そんな事情に応えてか、昼前になると救世主のごとくキッチンカーがやってくる。しかも、1カ所に集まるのではなく、駐車場や空き地など路地の隙間に点在するではないか。最も古い場所は2010年のスタートで、10年かけてじわじわと増え、今回、なんと11カ所も発見。もしかしたら、もっとあるかも!どの場所も平日5日間、曜日ごとに出店者が変わるので、スケジュールを把握して、狙いを定めてランチを楽しむ地元民も。好みをゲットしたら、鳩森八幡神社のベンチで蓋を開けるのもいい。
あなたの近所にもキッチンカーがいるかも?
紹介した4名所以外にも、キッチンカースポットは多数。今、増加の一途だ。しかも、オフィス街のみならず、タワマンをはじめとしたマンション下にも続々登場。なかでも、850店と提携するTLUNCHは、専用アプリをダウンロードすれば、今いる場所から近いスポットを地図上から探せて超便利。1週間分の出店情報やメニューの案内もある。
取材・文=佐藤さゆり、高橋健太、松井一恵(teamまめ) 撮影=泉田真人 加藤熊三 金井塚太郎