オールドコンデジとは

10年以上前、2000年代初頭に発売されていた手のひらサイズでポケットにも入る持ち運び便利なデジタルカメラが、現在流行しているようです。(この頃はデジタルカメラが盛り上がってきて、フィルムカメラの販売数を逆転したそう。その後iPhoneの登場により衰退していく)。コンデジ、iPhoneよりも小さいんです!

iPhone11と比較。
iPhone11と比較。

使う人を虜(とりこ)にする魅力

手軽に持ち運びできるオールドコンデジですが、その写りは決してよく写るものではありません。“レトロでエモい”がキーワードなコンデジ。
目の前にある景色を鮮明に、細部まで綺麗に写せる最新のデジタルカメラに対し、白飛びするし、暗い部分にはノイズがのってるようになり、全体的にフェードがかったような写真になります。私にはこれがちょっと懐かしい写りで、記憶を写しているような感覚になります。iPhoneでは撮れないあたたかさの感じる写真が加工なく手軽に撮れる(起動も簡単で早い!)、それがコンデジを持ち歩く理由です。そしてこの手軽さは一眼レフ、ミラーレスには真似できない……!

今の20代〜30代の方たちは子供の頃、どの家庭にもありコンデジで撮られた写真も残っているのではないでしょうか……? きっとそんな懐かしさを感じることも流行の要因の1つかもしれません(個人的見解)。

オールドコンデジの魅力①/とにかくエモい!写真が撮れる

私が使っているのは「Canon IXY DIGITAL10」です。こちらは YouTubeやInstagramでも使用している方が多いので見た方もいるかもしれません。私はCCDセンサーであることと、見た目の小さい四角がとっっっても好みだったので、こちらを購入しました。購入先はメルカリです。
風景だけでなく、ポートレートもなかなかいけちゃう!と思うのですが、どうでしょう?

軽くて取り回しも良いですが、暗いところではブレも量産されます(フラッシュを使えばブレずに安心)。私はブレの雰囲気も好きなので、自然にブレるところも気に入っています。
笑いながら撮るとそれはそれは盛大にブレるんですけど、「楽しかったんだな〜」と言う記憶の1つになります。ブラしたくない時はフラッシュを使うか、脇をしっかりと締めて両手で持って一瞬呼吸を止めるイメージでシャッターを切ります。

オールドコンデジの魅力②/瞬間を逃さない!

軽いので私の動きも速くなり(大事)、近づいてもOKで、ぶくぶくに成長した三男の誕生日のスマッシュケーキの場面でも、待てない兄たちが先にケーキに手を伸ばした時にシャッターを切れて瞬間をおさめられました。
こんな写真たちが、のちのち「待てずに最初に食べたの兄だったよね」など記憶を呼び起こす大切な1枚になると思っています。(きっと目を細めて見ているはず、私)

オールドコンデジの魅力③/ありのままの家族が撮れる

子供を連れて歩くとなると、否応なしに荷物が増えますよね。そして目が離せない。我が家は特に3人の男子がいるのでそれはもう、お出かけ=戦場への出陣。動き回る子供に気を配る必要があるし、荷物は多いしで、なかなか大きなカメラまで持って歩く元気がありません。
が、コンデジを購入したことで気持ちにも余裕ができて、写りにも満足。「写真も撮りたいけど……カメラ……どうしよう……」と出かけることが億劫になっていた私も、苦にならなくなりました。バンザイ!

家族写真は日常を写したいので、ココ!という時にさっと出せることでありのままを残しやすくてうれしいです。また、光の捉え方拡散の仕方も好きなポイントです。

いかがだったでしょうか? 気になった方はぜひ、お気に入りのオールドコンデジを見つけてみてください。

*中古を購入の際は、「撮影ができる」ことを確認してください。電源は入ったけど、撮影できない……などのトラブルにならないようにお気をつけください! 使用できるSDカードの容量にも限界があるので、カメラの仕様をよく調べて購入することをおすすめします。

私はフィルムカメラでもコンパクトなものが欲しいなと探し始めました。さて、資金をどうしよう……。
お金はないけど、一生こうして好きなもので悩んでいたい! まさに、這い上がれない沼。笑

カメラライフ、楽しみましょう〜。

取材・文・撮影=camell編集部