0円で新宿の街を楽しみたいなら、向かうべきは西口方面だ。というのも、江戸の町の完全に外側だったこの地域は、文明開化後に浄水場やガスタンク、電電公社の電話局などが作られた場所。そこが新宿副都心として再開発されたため、今も国営・都営・区営やインフラ系大企業の施設が街に林立。公共に資する空間として、都庁の展望室など、無料で開放されているケースが多いのだ。

高層ビル街から散歩をスタート。まず立ち寄ったのは『オリンパスギャラリー』。新宿は写真ギャラリーの密集地で、同じエリアにはニコンとリコーのギャラリーもあるので、一緒に見て回るのもアリだ。

なお新宿中央公園は小西本店(現コニカミノルタ)の工場跡地と、これまた写真に縁がある場所。今も「写真工業発祥の地」の記念碑が立つ。

オリンパスギャラリー東京

ショールーム併設の週替わりギャラリー

住所:東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1/営業時間:11:00~19:00/定休日:木/アクセス:JR・私鉄・地下鉄新宿駅から徒歩5分

新宿中央公園

ナイアガラの滝もある区立公園

新宿ナイアガラの滝。
公園一の高所・富士見台にある六角堂。
0円散歩のお供・水飲み場もあり。

公園を通って向かった新宿パークタワーは、東京ガスのガスタンクなどがあった場所。『OZONE』 のほか東京ガスのショールームもあり、そこで調理デモ&試食の無料体験プログラムに参加する手も(要予約)。

さらに初台方面へ歩き、『ICC』と『新国立劇場』でアート鑑賞。いずれの展示も「無料でこんな見られるの?」と驚く豪華さとボリュームで、余裕で半日は楽しめそう。ちなみに新国立劇場内には飲食OKのベンチもあるので、優雅な空間を堪能しながら食事休憩するのもいい。

リビングデザインセンターOZONE

家具から建材、パーツまで見れる!

親子で家づくりについて学べる6階OZONE子育てふぁ~む。
パーツ実物だけをズラリと展示!
新宿駅西口のエルタワー前から10~15 分間隔で無料バスを運行
住所:東京都新宿区西新宿3-7-1/営業時間:10:30~19:00/定休日:水/アクセス:京王新線初台駅から徒歩6分

NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]

メディア・アートを体感的に楽しめる

○×ゲームが題材の作品も。
巨大な装置で立体アニメ的な光景を生む作品『ジャグラー』。
動きに応じて画面の中の自分の姿が変化する! マシュマロモニター 岩井俊雄2002
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4F/営業時間:11:00~18:00/定休日:月(祝の場合は翌火)/アクセス:京王新線初台駅から徒歩2分

新国立劇場(初台アート・ロフト/情報センター)

劇場内が舞台美術の展示空間に

メインエントランスにはオペラ『アイーダ』の巨大な神像。
舞台裏風の空間で裏方の仕事を紹介する場所も。
情報センター。
住所:東京都渋谷区本町1-1-1/営業時間:開館は10:00~18:00/定休日:情報センターは原則月・火。詳細はウェブで/アクセス:京王新線初台駅中央口直結
この地を流れた玉川上水暗渠を再現しているモニュメント!

そして玉川上水緑道を通りつつ参宮橋駅方面へ寄り道し、明治神宮の裏手にある『代々木ポニー公園』へ。東京のど真ん中でポニーとふれあえる空間は、家族連れや外国人で大にぎわいだ。なお餌やり体験のできる「ニンジンタイム」はニンジン要持参。取材中も「え、ここで買えないの?」と尋ねる訪問者が複数いたので、みなさん来園前にご用意を。

代々木ポニー公園

餌やりやブラッシングも体験可!

公園内のポニーは最大7頭。引き馬乗馬は小学校6年生までの子供のみ可。
係に声をかければ手で触れることも。
住所:東京都渋谷区代々木神園町4-1/営業時間:9:00~17:00/定休日:月(不定休あり)/アクセス:小田急線参宮橋駅から徒歩2分

伊勢丹新宿店(アイ・ガーデン)

昼も夕方も景色◎の屋上庭園

住所:東京都新宿区新宿3-14-1/営業時間:10:00~20:00(屋上の開園時間は10:00~19:00〈11~2月は~18:00〉)/定休日:不定/アクセス:JR・私鉄・地下鉄新宿駅から徒歩5分
K-shuttle
新宿韓国商人連合会が運営する無料シャトルバスで、金・土・日・祝のみ運行。西側は都庁前、東側は四谷三丁目駅まで新宿一円を巡回する。26ある停留所や時刻表の詳細はホームページで。街で見かけたら飛び乗ろう!

これだけ街を満喫すれば、もう夕暮れ。最後は無料バスのk-shuttleを利用して新宿駅方面へと戻り、デパートの屋上へ。緑豊かな『新宿マルイ本館』の庭園も捨てがたいが、新宿らしい夕暮れを見るなら『伊勢丹』がオススメだ。たっぷり歩いてお疲れのはず。NTTドコモ代々木ビルの点灯あたりを合図に、早めにお家に帰りましょう。

0円満喫スポットをマップで見る

取材・文=古澤誠一郎 撮影=木村心保
『散歩の達人』2019年11月号より