コーヒー好きにはたまらない!バリエーション豊かなコーヒー

『MONNAKA COFFEE』店長・星さん。スペシャルティコーヒーを丁寧に1杯ずつ淹れてくれる。
『MONNAKA COFFEE』店長・星さん。スペシャルティコーヒーを丁寧に1杯ずつ淹れてくれる。

『MONNAKA COFFEE』を運営するのは、北参道の有名店『KITASANDO COFFEE』を運営する株式会社biplane。三菱地所レジデンス株式会社と共に、地域情報の発信やイベントも行われており、門前仲町散歩の拠点にもなるカフェだ。常時約10種類の自家焙煎されたスペシャルティコーヒーを味わうことができ、コーヒー好きにはたまらない。さまざまな素材と組み合わされたサークロも魅力的で、モーニングやランチメニューも楽しめる。

『MONNAKA COFFEE』で店長を務める星さんにお話を伺った。

「深煎りから浅煎りまで、産地も幅広く準備しています。15種類のスペシャルティコーヒーを取り揃えているので、面白いフレーバーのコーヒーにも出会えると思います」

さまざまな種類のチェアが並ぶ店内。お気に入りを見つけるのも楽しい。大きな窓からは日が差し込む。
さまざまな種類のチェアが並ぶ店内。お気に入りを見つけるのも楽しい。大きな窓からは日が差し込む。

1階にはカウンター席、2階はテーブル席が5つに、パソコン作業がしやすいコンセント付きのカウンター席も並ぶ。

株式会社biplaneが運営する他の店舗でも使っていたチェアやテーブルを再利用することで、環境にも配慮しているカフェだ。さまざまな種類のチェアが並び、お気に入りを選ぶのも一つの楽しみ。白を基調にしたナチュラルウッドの空間で、まったりとくつろぐことができる。

サクふわ食感のクロワッサン・サークロにキャラメリゼが香ばしい

お店のタブレットのメニュー。シンプルなバターの味わいがおいしいサークロは、さまざまな素材との組み合わせを楽しめる。季節によって、限定商品も並ぶ。
お店のタブレットのメニュー。シンプルなバターの味わいがおいしいサークロは、さまざまな素材との組み合わせを楽しめる。季節によって、限定商品も並ぶ。

看板商品のサークロはプレーンやチョコだけではなく、サンドイッチスタイルでも楽しめる。『甘味処 いり江』のあんこを使ったあんバターなど、門前仲町の住民から愛されるお店とコラボした商品も並ぶ。

サラダも合わせて楽しめる、ランチセットも。

モンナカブレンドは季節ごとにフレーバーが変わり、季節を感じることができる1杯。取材した12月は秋のブレンドが出されていた。コーヒーの味から季節の訪れを感じて、一息つくのもよさそうだ。

「ブレンドは、​​スペシャルティコーヒーを季節ごとにブレンドしています。春はチェリーやベリーを感じる味わい、夏はパッションフルーツやパイナップルなど、南国を思わせる爽やかな味わいなど、季節を感じられるフレーバーにしています。秋に出しているブレンドは、林檎や葡萄の甘味を感じられるブレンドです」

今回は、サークロのなかでも特に人気の高いクリームブリュレと、モンナカブレンドを注文。2階の日差しを感じる座席でゆるやかな時間を過ごす。

季節を感じるフレーバーのモンナカブレンド715円。クレームブリュレ495円は表面が香ばしく、中からカスタードクリームがとろり。
季節を感じるフレーバーのモンナカブレンド715円。クレームブリュレ495円は表面が香ばしく、中からカスタードクリームがとろり。

モンナカブレンド715円を一口飲むと、穏やかな秋らしい果実の甘味がじんわり広がる。大きな窓から差し込む日差しに身体を温められながら、おいしいコーヒーを味わう贅沢な時間だ。コーヒーの爽やかな甘さでさらに心がほぐれていく。

「秋のブレンドはコロンビア2種、エチオピア1種をブレンドしています。華やかな香りを感じられる豆を使用しているので、カモミールや金木犀など爽やかな甘さのある香りが楽しめるブレンドです」

クリームブリュレ495円は、パリパリのキャラメルが香ばしく、さっくりふんわりとした食感。丸い形だからこそ、他のクロワッサンには感じないしっとり感があるのが新しい。中からカスタードクリームも。甘さも程よく、コーヒーとよく合う。

「クロワッサン生地を巻いて、丸い型に入れて発酵と焼き上げをおこなっています。サクッとした食感もありつつ、生地のしっとりさも感じられます。サークロはニューヨークでも愛されているシュプリームクロワッサンが原点。さまざまなトッピングで楽しめます」

住民交流の拠点に。門前仲町がもっと好きになるカフェ

1階には、周辺店舗を紹介する大きな掲示板が。門前仲町の街歩きの参考にすることで、街の魅力を発見できそう。
1階には、周辺店舗を紹介する大きな掲示板が。門前仲町の街歩きの参考にすることで、街の魅力を発見できそう。

1階には地図にショップカードが貼り付けられたボードが。近隣店舗の方が訪れた際には、声をかけてショップカードを貼り付けてもらっている。ボードを見れば、近隣のショップを知ることができ、街歩きの拠点にもなっているのだ。チラシやパンフレットもあり、カフェに来るだけで、門前仲町をもっと知りたいと思わせる情報発信を行っている。目指すのは地域の情報拠点であり、憩いの場。地域住民が楽しめるイベントも開催している。

「イラストレーターさんに似顔絵を書いてもらうイベントや、お花のPOPUP SHOP、コーヒードリップ教室などさまざまなイベントを開催しています。『甘味処 いり江』のあんこや『ジェラテリアKARASU』のジェラートなど、近隣の店舗とコラボしたメニューも開発しています。『MONNAKA COFFEE』をきっかけに街を知り、門前仲町に愛着が湧くきっかけになればうれしいです」

ナチュラルな空間は、パソコン作業にももってこい。カウンター席にはコンセントが備わっており、ノマドワーカーもウェルカムだという。

「門前仲町って何か用事があるときしか訪れないという人も多いと思うんです。このカフェをきっかけに門前仲町を訪れる機会が増えたらいいですね」

カウンターに座って、パソコン作業をすることもウェルカム。大きな窓があり、開放的な雰囲気。
カウンターに座って、パソコン作業をすることもウェルカム。大きな窓があり、開放的な雰囲気。

専用アプリのCOFFEE appを使用して、モバイルオーダーも可能。事前注文しておけば、待ち時間なく商品を受け取ることができる。おいしいコーヒーが飲みたい!小腹を満たしたい!と思った時には、ありがたい存在だ。自家焙煎のスペシャルティコーヒーの豆や、コーヒー器具なども販売。お気に入りのコーヒーを見つけて、家で淹れるのも楽しそうだ。

木材と緑に囲まれた空間で木漏れ日を浴びる癒し空間。テラス席はペットとも楽しめる。
木材と緑に囲まれた空間で木漏れ日を浴びる癒し空間。テラス席はペットとも楽しめる。

白基調でナチュラルウッドな空間では、サークロとコーヒーだけではなく門前仲町の魅力まで味わうことができる。こだわりのスペシャルティコーヒーで、ブレンドで季節を楽しむのも、産地ごとの個性を知るのも良し。サークロで、新しいクロワッサンの魅力を知るのもよし。

『MONNAKA COFFEE』を通して、パンとコーヒーの世界が広がるはず。門前仲町の路地で日差しを浴びながら、まったりと一休みしよう。

住所:東京都江東区門前仲町2-6-11/営業時間:8:00~19:00(土・日・祝は10:00~19:00)/定休日:無/アクセス:地下鉄大江戸線・東西線門前仲町駅から徒歩1分

取材・文・撮影=古澤椋子