駅2分と思えない広々カフェスペース
蔵前駅から徒歩わずか2分の好立地にあるのが、全面ガラス窓が目をひくカフェ『en』。新潟県に本社を構えるプラスチック製品メーカーが運営している。同社の社長が東京出張の際に、「もっとゆったりリラックスできる場所があったらいいね」と思い立ったのが、『en』誕生のきっかけだったそう。
1階はテイクアウトメインのコーヒースタンドとなっており、オープンキッチンでは、パティシエやバリスタが心を込めて自慢の一品を作っている。
2階のカフェスペースには上がり框(かまち)やソファが配置され、子ども連れであっても居心地良く過ごすことが可能。駅近と思えないほど広々としており、さまざまな年齢層のお客様にとって憩いの場となっている様子だ。
平日の朝しか味わえない贅沢モーニング
注文したのは平日限定モーニングメニューのベーコンとチーズのエッグハニートースト800円。
ライ麦トーストにマスタードマヨネーズをぬり、精肉店で厳選したベーコンをのせる。材料はシンプルながらも、マスタードとハチミツが絶妙に組み合わさり、一品で満足できる奥深い味わいに。
モーニングメニューのお供には、バリスタ自慢のカフェラテ700円を。社長がアメリカ出張で発見してあまりのおいしさに感動したBrooklyn Roasting Companyのコーヒー豆が使用されており、風味豊かな一杯を楽しむことができる。
もう一種類の平日限定モーニングメニューはバルサミコとアボカドのエッグトースト800円。アボカドとガーリッククリームで少し重めかな?と思いきや、煮詰めたバルサミコの甘みが全体をすっきりと引き立ててくれる。
その他にも、ホットサンドや自家製グラノーラ&ヨーグルト、トーストと季節のジャムなど、多彩なモーニングメニューが楽しめるので、土日祝のモーニングもぜひ。
見た目も香りも楽しめる人気No.1ケーキ
『en』にはモーニングだけでなく、チーフパティシエの一二三(ひふみ)さんが手がけるスイーツも豊富に揃っている。
特におすすめは、オープン当初から不動の人気No.1メニュー、Sphèle Bijou(スフェールビジュー)720円。ホワイトチョコとカカオバターでコーティングされた球体の中には、ホワイトチョコムース、ラズベリーのコンフィチュール、クリームブリュレにピスタチオ、そしてラム酒とバターのさくさくのクッキーが隠れている。
「相当甘いのでは?」と思うなかれ、香り付けにカルダモンのスパイスを使用していることから、清涼感を感じるバランスの良い一品だ。
ブライダルや一つ星のフレンチなどでの経験もある一二三さんは、ハーブや香辛料を作ったケーキが得意とのこと。甘すぎず、香りを楽しめ、見た目も良いスイーツはリピートしたくなること間違いなし。
平日の朝を特別なひとときに
モーニング以外にも、ケーキは定番5種類、季節限定メニュー約2種類、パフェは定番1種類、季節限定メニュー1種類といつ来ても飽きないラインナップが揃っており、幅広い楽しみが詰まった『en』。
贅沢な時間を過ごしたいときにぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
取材・文・撮影=佐野 友美