厳選食材を現地から直送! 新橋で九州と富山の絶品料理を味わえる
東京のビジネス街で富山のおいしい食材を使ったランチをいただけるお店があると聞いて早速、新橋へ向かった。JR新橋駅から徒歩6分、東京メトロ虎ノ門駅から徒歩5分。虎ノ門ヒルズビジネスセンター近くにある『しゃぶしゃぶ 芋つる 別館』は本店が富山にあるしゃぶしゃぶのお店だ。
地下1Fへ降りると、落ち着いた感じの入り口が現れる。シンプルで高級感のある造りにちょっと緊張するが、思い切って店内へ入ると、若女将が明るく元気な声で迎えてくれた。
店には個室もあって、グループでも友人同士でも、ゆっくりと食事を楽しめそうだ。
『芋つる』は2003年に富山で開業。黒豚をつかったしゃぶしゃぶをはじめ、富山と九州の食材を取り入れた料理と、薩摩焼酎を中心に九州の焼酎を120本以上揃えて大人気となった。新橋へ出店したのは2019年。東京のお店でも富山から直送する食材と厳選された九州の食材を使った料理を提供し、多くの人から支持されている。
こだわり塩だしと霧島黒豚のしゃぶしゃぶランチをいただく
ランチメニューには霧島黒豚と富山の厳選食材を使った料理がならぶ。どれも魅力的なメニューだ。
本日は芋つる御膳1500円を注文。『芋つる』が誇る黒豚しゃぶしゃぶと富山のおいしい食材をいただける贅沢なランチだ。テーブルに出された料理を見て、その豪華さとボリュームにびっくり。お昼からこんな贅沢をしていいのかと、なぜか少し不安になる。
豚肉は鹿児島黒豚の最高峰とも言われる霧島ロイヤルポークから直接仕入れているそう。
鍋が煮立って野菜がしんなりとなってきたら肉を入れる。富山湾の海洋深層水の塩と北アルプス立山の天然水で作られただしの味で、つけダレなしでそのままいただける。
肉の色がほどよく変わってきたらいただきます! 一口いただくと、肉の旨味とほのかな甘みが口の中に広がる。塩味のだしとレタスのさっぱり味が豚肉の旨味をしっかりと引き出している。深層水の塩はカドがとれてまろやかな味わいだ。
絶品しゃぶしゃぶを味わいながら、ご飯をいただく。ご飯は富山産のコシヒカリ。もっちりとした食感とほのかな甘みを味わえる。卓上にあるソフト昆布とたらこんぶのふりかけも富山名物だ。
次にサラダをいただく。一口いただくと、わさびドレッシングのさっぱりとした中に、ほどよい刺激のある味が口の中にひろがる。このドレッシングも芋つるオリジナルだ。黒豚の脂とのバランスを取るために、わさびの風味だけでなく、辛味も残してある。
しゃぶしゃぶの旨味を最後まで味わえる! 〆のラーメンも秀逸!
ひと通り料理をいただくと、最後は〆のラーメンの出番だ。塩味のだしに黒豚の旨味がたっぷりと出た極上スープに、ラーメンを投入! 1分ほど煮込むと、芋つる特製濃厚塩味ラーメンのできあがり。
麺はもっちりとした食感だ。風味満点の国産小麦粉“ゆきちから”を使った特注の麺を使っている。〆のラーメンまでこだわりのオリジナル麺なのだ。黒豚の旨味がだしの塩味とあわさり、濃厚だがさっぱりとした味わい。
ボリューム満点のしゃぶしゃぶと〆のラーメン。全部食べきれるか心配だったが、気がついたら完食していた。メインの肉や野菜からサラダのドレッシング、〆のラーメンまで、ひとつひとつの料理への強いこだわりを感じることができる。ランチサービスとはいえ、この値段でこれだけのこだわり料理をいただけることに感謝の気持ちしかない。
大満足のしゃぶしゃぶランチ。ごちそうさまでした。
霧島黒豚と富山の食材を使った料理のおいしさに圧倒されてしまった。ランチでこれなら夜のメニューも大いに期待できそうだ。次回はディナータイムに来て、おすすめの焼酎を飲みながら、ゆっくりと黒豚と富山の食材の組み合わせを堪能したいと思い店を後にした。
構成=アート・サプライ 取材・文・撮影=羽牟克郎