2種類の丸鶏がメインの濃厚白湯スープ
明治通り沿いにあるウッディな外観が印象的。店頭のブラックボードにある「麺の大盛り 味玉子半個無料」という文字が心をくすぐる。店内も木を基調にした落ち着いた造りで、じっくりとラーメンを堪能できそうだ。
スープのメインとなるのは、熊本の地鶏・天草大王と、鶏の健康を第一に育てられた美桜(みおう)鶏のダブル丸鶏がメイン。そこに鶏ガラやモミジ、香味野菜などを加えてじっくりと炊き上げれば、濃厚を極めた鶏白湯ができあがる。
ラーメンやつけ麺は、この鶏白湯が基本となる。塩・醤油・味噌・魚塩(和風だしブレンド)の4種類あるが、鶏白湯 醬油らーめん850円をいただくことにする。
鶏の旨みを極限まで引き出したスープ。麺やトッピングも素晴らしい
丼はほかとちょっと変わった楕円形。店主の冨田敏明さんは「一目でこの店のラーメンとわかるように特殊な形の丼にしました」と話してくれた。
いい香りにつられるままスープをひと口。鶏の旨みとともに、やや甘さが感じられる。かえしには九州産の醤油を使用し、しっかりとしたキレとスッキリとした後口がある。かえしには昆布、シイタケ、魚粉なども加わっているので旨みが複雑に絡み合う。
麺はやや縮れた中細麺。モチモチとした食感で、旨み満載のスープとともに味わえる。
トッピングも秀逸。煮豚のバラチャーシューは、提供前に炙られるため香ばしさがある。柔らかな穂先メンマやトロッとした黄身の味玉、シャキッとした食感の青ネギなどが一体となる。
いや~大満足の一杯だった。
日々進化し続けるスープ。限定ラーメンも要チェック
ラーメンを作ってくれたのは、ネパール出身の店長候補・パンダイさん。「学生の頃にこの店に来てラーメンのおいしさに感動して働くようになりました」と教えてくれた。
冨田さんは「今の味に満足することなく、日々進化してよりおいしいラーメンを作っていきたいと思います」さらに、「クリスマスをはじめとしたイベントや旬の素材を使った期間限定の気まぐれらーめんもありますので、お楽しみにして下さい」と話してくれた。
ただでさえ、らーめんは4種の味のバリエーションがあるのに、期間限定メニューまで……。すべて食べるまで通い続けるしかないかも。
取材・文・撮影=速志 淳 構成=アド・グリーン