海との一体感を得られるロケーション自慢の大浴場
まずは男女別の大浴場のある3階からスタート。入るなり、まっさきに目に飛び込むのは、大きな窓ガラスから広がる青々とした海。天井も高く、太陽の光もたっぷり差し込み明るく開放的だ。
特に露天風呂からは、ガラス柵越しに大海原のダイナミックな景色を一望でき、時折聞こえる汽笛や港へ出入りする船の姿を見ながらのんびりできる。
湯船に注がれるナトリウム-塩化物塩泉は、美肌効果が高く、湯冷めしにくく体が温まりやすい。ぬるめだから長湯するにも適している。
凝り固まった体もときほぐしてくれるジェット風呂、水風呂やサウナと一通り備えているので、サウナ目的の人も満足感を得られるはず。
旬の海の幸を存分に味わえる2つの食事処
2カ所ある食事処はまずは2階から行ってみよう。
2階にある「ばんごう屋」は、「漁の後に集まる食堂」をテーマにオープンした軽食店。「休息処」を兼ねた180席以上はある広々とした畳敷きの座席は、足を伸ばしてゆっくりとくつろげる。
メニューには、600円前後で味わえるおつまみ系のほか、魚介を使った丼や定食なども700~1000円くらいとリーズナブル。ラーメンやカレーといった軽食もあるので、子ども連れはこちらがおすすめ。
1階にある「漁師料理 よこすか」は、オーダーを受けてから生け簀からすくってその場で捌(さば)いてくれる本格活魚料理や舟盛りが人気。
料理は2000~3000円前後と、2階に比べるとやや高めの設定だが、三崎のまぐろやズワイガニ、生ウニなど豪華な内容の海鮮丼はお値打ちだ。
土・日曜、祝日には、ホタテやサザエ、カキなどが食べ放題の浜焼きバイキング90分3500円も行っている。網で焼いて味わうもよし、好きな刺し身を盛って海鮮丼として楽しむもよしと、魚好きにはたまらない。
特産品の海産物や野菜も買える市場も見逃せない!
帰りに必ず立ち寄りたいのが1階にある「おみやげ市場」。海産物加工品などのほか、横須賀の銘菓や名物の海軍カレー各種など、自宅でも横須賀市自慢の味に舌鼓を打てる。
温泉入浴を目的にする人が多いが、食事や買物だけの利用というのもできるため、フェリー利用者にも便利。三浦半島ドライブがてらぜひ立ち寄ってみたいスポットだ。
取材・文=千葉香苗 写真=海辺の湯 久里浜