名湯を心ゆくまで楽しむ、野天の充実度はどこにも負けない!
男女別の大浴場は建物の2階にあり、それぞれに13種類もの湯船が備わる。天然温泉を源泉かけ流しで注ぐ自慢の露天風呂は、東屋風の野天岩風呂、狸の置物がかわいい信楽壺湯やうたた寝之湯などが配され、四季折々の植物が楽しめる野趣あふれる造り。
地下1500mから汲み上げたナトリウム-塩化物強塩温泉を源泉かけ流しで利用しており、黄みがかった温泉は無臭だが強い塩分を感じる。pH値は7.4で、肌への刺激が少なく、敏感肌の人でも安心して入浴できる。
温泉ではないが、打たせ湯や泡風呂、ジャグジーといった機能浴も満載で、交互に入浴すれば温泉との相乗効果でリラックスすること間違いない。
湯快爽快グループでもここだけの「うたた寝之蒸し釜」にも注目したい。低温サウナの中で、床を流れる温泉とミストの蒸気で全身が優しく包まれ、あまりの心地よさについウトウト……。
露天だけでも半日過ごせてしまう充実ぶりで、時間が足りないくらいだ。
刺激も得られて、サウナーも大満足な内湯
内湯で真っ先に入りたいのが、大きな湯船の高濃度炭酸泉。ややぬるなので、出たり入ったりを繰り返して合計15分ほど入浴するのが効果的な入浴法といわれている。高い血流促進効果でリラックスでき、不眠をやわらげてくれるというから、睡眠時間が短い現代人にはもってこい。
電気風呂やボディーバス、ストロングバスといった、マッサージ効果の高い湯船もあり、普段の入浴では得られない刺激を受けてみるのも楽しみ。
本格遠赤外線のサウナや、女性用大浴場には自然塩のマッサージ効果でさっぱり感を楽しめる塩サウナ(定員3名以内)も備え、サウナーにもうれしい充実度。
地元産食材を使った贅沢料理をラインナップ
湯上がりに利用したいのが食事処。三崎港直送のマグロや、丹沢山脈を望む神奈川県央地区で飼育される相模豚など地元食材のほか、十勝そばといった日本各地のおいしいモノを選りすぐった料理が並ぶ。
三崎鮪ユッケ550円や三崎鮪漬け丼1220円、十勝月見とろろ蕎麦920円といった本格料理からビールに合うおつまみ系、お子様ランチまで、メニュー幅の広さはピカイチ。
お腹も満足、温泉も満足で言うことなしの充実設備。わざわざ足を運んでも、リピーターになること間違いない。
取材・文=千葉香苗 写真=野天湯元 湯快爽快 ちがさき