海が目の前。抜群の景色を堪能できる。
海が目の前。抜群の景色を堪能できる。

最高のロケーションで楽しむ鎌倉で唯一の天然温泉

江ノ電稲村ヶ崎駅から徒歩5分。海沿いを散歩気分で歩くとすぐにたどり着く。意外なことに鎌倉で唯一の天然温泉だ。抜群の立地と海を眺めながら入れるとあって、地元の人から観光客やサーファーまで大人気のリラックススポットになっている。

ぬくもりのある照明と重厚な木のあしらいに鮮やかな暖簾が際立つ。
ぬくもりのある照明と重厚な木のあしらいに鮮やかな暖簾が際立つ。

浴室は女湯と男湯それぞれに露天風呂、内湯、サウナがある。湯船の数は多くないが、一つひとつが広々としていて、内湯も窓が大きく開放的なのが魅力だ。木を多用した内装と落ち着いた照明で、ちょっとした高級旅館のような雰囲気も楽しめる。

海が見渡せる内湯。大きな窓から入る風も心地いい。
海が見渡せる内湯。大きな窓から入る風も心地いい。

珍しいモール泉は美肌&保湿の湯。さっぱりなのにしっとりつるつる!

褐色がかった黄金色のモール泉がたっぷり注がれる。
褐色がかった黄金色のモール泉がたっぷり注がれる。

泉質は炭酸水素塩冷鉱泉で、植物の中でも殺菌効果が高いとされてる松の有機質成分を含むモール泉。太古の昔、この辺りには松林が広がっており、枯死した松が長い年月を経て泥炭となり、この地層から源泉を汲み上げるため植物の有機質を多く含む温泉になった。全国を見ても珍しい温泉であり、源泉に含有する炭酸水素イオンやメタケイ酸イオンは世界的にもダントツの濃度を誇っている。

炭酸水素イオン老廃物を排出する効果があるため、疲労回復や冷え性、打ち身の改善などに役立つ。肌に溜まった不要な角質や毛穴の汚れを取り除くクレンジング効果もあるため、美肌&保湿効果が高いことも魅力的だ。

すべての浴槽でモール泉が楽しめる。水風呂も源泉を使ったモール泉。
すべての浴槽でモール泉が楽しめる。水風呂も源泉を使ったモール泉。

一番の贅沢はこの風景。開放感のある風呂で体の芯からリラックス

目の前は大海原。開放感のある広々とした風景だ。
目の前は大海原。開放感のある広々とした風景だ。

9時から21時までの営業時間中、どの時間であっても素晴らしい風景に出合える。午前中は海から吹く清々しい風、午後は太陽にきらめく雄大な風景、夕方のマジックアワーから夜にかけては空と海の美しい色の変化、そして江ノ島の夜景。どこを切り取っても圧倒される絶景だ。

潮の香りがする海風を受けながら風呂にざぶん。濃い褐色のお湯に匂いはなく、とろりと粘度があり、包み込むような感触がやさしく心地いい。

夕焼けに染まる海。自分の体も夕日に照らされ黄金色に。
夕焼けに染まる海。自分の体も夕日に照らされ黄金色に。

夕方になると海風が少し強くなり涼しさが感じられるようになった。疲労回復や冷え性、保湿の効果のほか、肌にたまった不要な角質や毛穴の汚れを取り除くクレンジング効果もあるという炭酸水素イオンのおかげで体はぽかぽか、肌はつるつるして気持ちがいい。塩分を含まないため、湯上がりはさっぱりと爽快感がある。

空の色の変化が美しいマジックアワー。もうすぐ江ノ島の夜景が広がる。
空の色の変化が美しいマジックアワー。もうすぐ江ノ島の夜景が広がる。

家族風呂なら子どももOK!みんなで温泉を楽しもう

家族風呂「弐の湯」は内風呂のみ。
家族風呂「弐の湯」は内風呂のみ。

大浴場は14歳以上の利用に限定されるが、貸し切りの家族風呂なら4歳以上からOKなので、一緒に温泉を楽しめる。サウナ付きの露天風呂と、内風呂だけのものがあり、利用料金は1500円の入場料に1人1時間1000円からの貸切料金が加算される。ちょっと贅沢に、家族でゆったりと温泉を楽しむのもいい。

家族風呂の個室が並ぶ廊下の風景。落ち着いた雰囲気が高級旅館のよう。
家族風呂の個室が並ぶ廊下の風景。落ち着いた雰囲気が高級旅館のよう。

お土産に最適!源泉を使用したローション

稲村ヶ崎温泉 鎌倉 温泉美肌水300ml1400円(店頭販売価格)。受付で購入できる。
稲村ヶ崎温泉 鎌倉 温泉美肌水300ml1400円(店頭販売価格)。受付で購入できる。

お土産にはモール泉を使用したローション「温泉美肌水」がオススメだ。源泉である炭酸水素塩冷鉱泉は、皮膚の表面をやわらかくし新陳代謝を活発にする効果がある。とろりとした感触で肌なじみがよく保湿効果もばっちり。日焼け後にもぴったりだと評判だ。受付で買うことができ、オンラインでも購入できる。

刻々と変化する海の風景と珍しいモール泉のお湯を堪能し、心も体もリフレッシュできる気軽な絶景温泉スポットだ。

住所:神奈川県鎌倉市稲村ガ崎1-16-13/営業時間:9:00 ~ 21:00(最終受付20:00)/定休日:無(メンテナンス休あり)/アクセス:江ノ島電鉄稲村ヶ崎駅から徒歩5分

取材・⽂=ミヤウチマサコ 画像提供=稲村ヶ崎温泉