自慢の炭酸泉は男湯に4つ、女湯に5つ

女湯の内湯。広々としていてカランの数が多い。
女湯の内湯。広々としていてカランの数が多い。

流山おおたかの森駅西口を出ると温泉マークと「spa metsa otaka」の看板が見え、導かれるように進めばすぐに到着。
受付のある2階に向かったエレベーターホールで、ネオンサインに迎えられて心が躍る。靴箱の鍵がICキーとなっていて、入館や館内サービスはICキーで行い、後精算になる。館内に一歩入れば各種休憩スペースや岩盤浴がある「メッツァネリオ」が見えるが、まずは階段を降りて1階の大浴場へと向かう。

2階エントランスにあるネオン看板。フォトスポットとしても好評。
2階エントランスにあるネオン看板。フォトスポットとしても好評。

広々とした大浴場には、内湯や露天風呂、サウナ、水風呂を合わせて全部で15種類と多彩にそろう。特に『竜泉寺の湯』の代名詞ともいえる炭酸泉を使用した湯船は、内湯エリアの高濃度炭酸泉と源泉不惑炭酸泉、露天エリアには露天の炭酸泉、美泡の壺炭酸泉、さらには女湯限定で寝ころび炭酸泉と5つもある。入浴していると、体に炭酸の泡がまとわりつき、疲労を回復させてくれそうで心地いい。

約35度の源泉不惑炭酸泉。最初はひんやりとするが、だんだん気持ちよくなってくる。
約35度の源泉不惑炭酸泉。最初はひんやりとするが、だんだん気持ちよくなってくる。

美泡の壺炭酸泉は、湧き出す無数の気泡と炭酸泉が心地よく刺激してくれる。泡からはマイナスイオンが発生し、森林浴効果も得られ格別だ。

東屋がかかった露天の炭酸泉。奥には美泡の壺炭酸泉もある。
東屋がかかった露天の炭酸泉。奥には美泡の壺炭酸泉もある。

趣向を凝らした湯船はまだまだあるぞ

スーパー電気風呂では、一定時間ごとに押す・揉む・叩くが続き、血行促進も期待できる。
スーパー電気風呂では、一定時間ごとに押す・揉む・叩くが続き、血行促進も期待できる。

内湯エリアには、ほかにも熱めの温泉で温冷交代浴が楽しめるあつ湯温泉、強力ジェットで体をほぐしてくれるスーパーエステバスなどがあるが、おすすめなのがスーパー電気風呂。今までの電気風呂とは異なり、湯船に浸かっていると押す・揉む・叩くが繰り返され、体がほぐれてくるのを実感できる。

また、露天エリアには、7色の光の幻想的な雰囲気の中で温泉に浸かれるほたるの温泉、半身浴が楽しめる腰湯温泉、王様気分で腰掛けながら入用するはだかの王様温泉と盛りだくさんだ。

LEDが輝き、まるでホタルが舞っているようなほたるの温泉。この湯船に腰湯温泉とはだかの王様温泉がある。
LEDが輝き、まるでホタルが舞っているようなほたるの温泉。この湯船に腰湯温泉とはだかの王様温泉がある。

極上のサウナと水風呂、ととのいスペースに大満足

約36人座れるドラゴンサウナ。ストーブの後ろのミラー状の壁が印象的。
約36人座れるドラゴンサウナ。ストーブの後ろのミラー状の壁が印象的。

この施設の自慢の一つがサウナと水風呂。
内湯内にあるドラゴンサウナでは、世界No.1シェアを誇るフィンランドのハルビア社のストーブが5台並ぶ姿は圧巻の風景。10分ごとに1基ずつオートロウリュが行われ、毎時00分には5基が一斉に開始する名物のドラゴンロウリュが行われる。室温と湿度が急上昇し、汗が一気に噴き出てくる。

露天エリアに出れば、アロマに包まれらながら塩サウナや泥パックができる「アロマ香る潤いソルトサウナ」や瞑想できそうな暗さでセルフロウリュが楽しめる「medi sauna(メディサウナ」もあり、サウナ三昧を楽しめる。

medi saunaに併設して深水風呂がある。
medi saunaに併設して深水風呂がある。

個性的な水風呂も男湯に3つ、女湯に2つそろっている。
男湯限定のメッツァ冷水風呂は、キンキンに冷えたシングル水風呂。シングルとは10度未満の水温。サウナで火照った体がしっかりと冷まされる。

森の冷水風呂は男湯が水深108cm、女湯が80cm。水風呂にしては大きめな造りで、奥には腰をかけられるように段差がある。

露天エリアにある深水風呂は、日本で2番目、東日本一という深さを誇る。男湯は157cm、女湯は125cmと立ったまま首まで浸かれる水風呂だ。全身を包み込むような水圧も気持ちいい。ちなみに子供の利用はできない。

露天エリアには、ととのいスペースを確保。イスやベッドが用意されていて、席と席との間にはシャワーがあるので、心置きなく過ごすことができる。

サウナ・水風呂・外気浴を繰り返せばととのうこと間違いないだろう。

充実の岩盤浴をはじめ、コワーキングスペースも利用したい

女性専用のアロマ楊貴妃房。アメジストやイエローオニキスなど、各種鉱石の岩盤浴が楽しめる。
女性専用のアロマ楊貴妃房。アメジストやイエローオニキスなど、各種鉱石の岩盤浴が楽しめる。

2階のメッツァネリオは、緑に囲まれたボタニカルラウンジ。岩盤浴やコワーキングスペースなど、思い思いの時間が過ごせる。

岩盤浴は全部で6つ。韓国式伝統サウナの汗蒸幕(ハンジュンマク)をはじめ、鉱石や岩塩などを敷き詰めた岩盤浴、低温ルームでゆったりとくつろげるアロマオンドルルーム、女性専用のアロマ楊貴妃房のほか、クールルームの冷風房までそろっている。発汗や快汗を楽しめること間違いなし。

休憩ゾーンには、イスやソファー、半個室のおこもりキャビン、TV付きのリクライニングベッドなどがあり、のんびりと過ごせる。書籍や雑誌、コミックなど、1万5000冊を超える蔵書があるので、1日中くつろげそうだ。

コワーキングできるエリアも好評。一列に並んだボックス席は仕切りがしっかりとしていてプライベートな空間になっている。また、隣との仕切りがあり、開放感があるオープンブース、仮眠もできる半個室のシェルターなどでもあるのでリラックスしながら仕事ができる。

利用は中学生以上、料金は平日800円、土・日・祝1000円。

休憩スペースのインテリアをはじめ、有料の館内着などは、『BEAMS(ビームス)』がプロデュースしている。
休憩スペースのインテリアをはじめ、有料の館内着などは、『BEAMS(ビームス)』がプロデュースしている。

名物のカレーうどんやサウナー御用達のオロポを湯上がりに

湯あがりキッチン 一休では「ものすごい鯖(さば)」と呼ばれる越田の鯖の干物も食べられる。
湯あがりキッチン 一休では「ものすごい鯖(さば)」と呼ばれる越田の鯖の干物も食べられる。

湯上がりの過ごし方も思うまま。
お腹が空いたら1階の「湯あがりキッチン 一休」へ。手作りの豆腐や打ち立てのそばをはじめ、こだわりの食材を使用した料理の数々が並ぶ。大きな器で提供される名物の「幸せカレーうどん」はコクのあるスパイシーなカレーと、ツルシコのうどんがよく合う。

オロポを飲めば、サウナで失われた水分やミネラル、ビタミンなどを補給できる。
オロポを飲めば、サウナで失われた水分やミネラル、ビタミンなどを補給できる。

1階の「潤美茶房(じゅんびさぼう)」では、各種ドリンクを販売。ここではサウナー御用達のオロポを飲むことができる。オロナミンCとポカリスエットを割ったドリンクで、甘さ控えめの微炭酸はサウナ後にもってこいだ。

2階のメッツァネリオ内にもドリンクコーナがあり、ソフトドリンクやアルコール、軽食などもいただける。

エステやマッサージ、アカスリエステなどもあるので、自分磨きに時間を費やすのもいいだろう。

充実の機能浴やサウナ、水風呂など、大浴場の利用だけでも満足。さらに、岩盤浴エリアのメッツァネリオも合わせれば、思う存分楽しめる。施設が掲げる「メッツァがあるくらし」で体と心の不調を整えて元気になろう。

BEAMS監修のオリジナルアイテムのほか、オロポグッズの販売も行っている。
BEAMS監修のオリジナルアイテムのほか、オロポグッズの販売も行っている。
住所:千葉県流山市おおたかの森西1-15-1/営業時間:6:00〜翌2:00(最終受付翌1:30。岩盤浴は6:00〜翌1:30、最終受付翌0:30)/定休日:無/アクセス:つくばエクスプレス・東武アーバンパークライン流山おおたかの森駅から徒歩3分

取材・文・画像=速志 淳