美人湯を源泉掛け流しで楽しめる
内湯や露天風呂に満ちるのは美人の湯ともいわれている黒湯だ。
まず向かった露天エリアには源泉かけ流し風呂・岩風呂がある。フレッシュな良泉にじっくりと浸かれば、肌がすべすべになり、温泉名の通り美人になれるような気がしてくる。
ほかにも、四季を感じられる盆栽がぼんやりと眺められる本御影石の壺湯やのんびりとしながら浸かれるうたた寝の湯がある。
サウナーはぜひ体験したいイベントサウナ
内湯には炭酸琥珀湯(R)がある。医療分野でも活用されている中空糸膜を通した炭酸ガスを温泉に溶かし込んでいる。温泉で美肌になったところに、炭酸泉のポカポカが加わってくる。まさに「湯けむりの庄」の名物といえる風呂だ。
源泉内風呂や電気風呂、ジェットバスがあるので、露天エリアと合わせて湯めぐりをするのも楽しい。女湯にはさらに深さ1m20cmの立ち湯も備えている。
フィンランド式サウナとスチーム塩サウナはサウナーにも好評。
ここにはサウナー垂涎のサウナがある。フィンランド式サウナでは、1日3回ロウリュが行われる。アロマの心地よい香りを感じたら、熱波が襲ってきた。一気に汗が噴き出せば、ストレスも解消されそうだ。
サウナはもう一つある。
スチーム塩サウナは、通常より温度を控えた低温サウナ。入っていても体に負担が少ないように感じられる。塩を肌に付着させれば、成分が体の中に浸透してくるようで、体がポカポカしてくる。各種効能も期待できるので、ぜひ利用しよう。
運営の永井さんによると「サウナでは不定期イベントを行っています。水風呂の温度を1桁にするシングル風呂や、ヴィヒタ装飾なども人気です」と話す。
6種類の岩盤浴。日本初のロウリュイベントも
『湯けむりの庄』の目玉の一つは広々とした岩盤浴エリア。岩盤浴は6つあり、岩盤浴ごとに、ヒマラヤの天然岩塩やブラックゲルマニウム、アメジスト、トルマリンなど、8種類のパワーストーンを使用。石ごとにさまざまな効能が期待できるというから、全部めぐってみよう。
岩盤浴で特におすすめなのが「風」だろう。なんと、サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生が監修している。空気砲をはじめとした、視覚でも楽しめる演出を取り入れたロウリュイベントを毎日開催。躍動感のあるオリジナルの音楽が流れ、スタッフによるパフォーマンス行われるとあっては試さずにはいられない。
岩盤浴は「風」のほか、天然岩塩のミネラル豊富な水蒸気に包まれる「塩」や6種の鉱石で健康を促進する「岩」、氷でクールダウンできる「氷」なども用意されている。
「和」はポカポカと体が温まる温度が心地よい。オリジナルクッションベッドでテレビを見ながら過ごしていると、ついウトウトとしてしまった。
利用は中学生以上、料金は880円(土・日・祝は990円。岩盤浴専用着・マット付き)。
湯めぐり後にくつろげる施設が豊富
温泉・サウナ・岩盤浴を楽しんだら、最後にお食事処『心音』へ。
バーカウンター席がある店内はスタイリッシュで、都会の喧噪を忘れさせる。座席はテーブル席と掘りごたつ席があり、落ち着いて空間で食事が食べられる。
代表的な定番メニューの「健康増進丼御膳」1190円は、ご飯の上にサーモンや納豆、オクラ、とろろ温泉玉子などがのる。栄養も満点で、まさに健康増進にうってつけだ。
名物の「豆冨」を使った料理も数多い。ほかにも、旬の食材を使用した季節限定の料理があるので、迷いながら選ぼう。
湯上がりの体をさらに癒やしてくれるマッサージやアカスリ・エステ、アロマトリートメントなども盛りだくさんだ。
フィットネスジムも併設しているので、運動後に入浴というのもいいだろう。
最後に永井さんは「リフレッシュしてまた次の日から頑張れる! そんな風に思っていただける施設を目指しています。
年間120を超えるイベントを用意していますので、毎回違う楽しみ方ができます」と話してくれた。
取材・文=速志 淳 写真=綱島源泉 湯けむりの庄