尺貫法で示される内容量
日本酒の量は、「合」や「升」といった「尺貫法」で表記されます。
一勺:18ml
一合:180 ml
一升:1.8L
一斗:18L
一石:180L
上記のように、18を基準にして、10倍ごとに単位が変化します。
実は、現代の日本では商売の取引で尺貫法を使うことは禁止。しかし、日本酒をはじめとした一部の酒類の販売は尺貫法の単位で行われています。その理由は、明治時代に政府が酒税を国の収益とするために酒造りを促進した際、量り売りによる不正を防ぐため、一升瓶を基準として使っていたことの名残であると言われています。
日本酒のアルコール度数や1合分のカロリーはどのくらい?
日本酒のアルコール度数は、法律で22%未満と決まっています。そのため、度数は酒によってまちまち。その高さも流行りのようなもので、時代によって主流が違います。現代では、概ね15~16度程度の酒が主流になりつつあり、なかにはワインと同程度の13~14度の日本酒も増加傾向です。このぐらいのアルコール度数だと、米や麹がふくよかに香り、芳醇な風味を楽しめます。
また、カロリーが気になるという方も多いのでは。文部科学省が公開している「食品成分データベース」によると、日本酒100mlのカロリーは以下の通りと記載があります。
普通酒:107kcal
純米酒:102 kcal
本醸造酒:106 kcal
吟醸酒:106 kcal
純米吟醸酒:102 kcal
これを1合(180ml)に換算すると183~193 kcal。ちょっと少なめによそったご飯お茶碗一杯とだいたい同じくらいですね。
取材・文=高橋健太(どてらい堂) 監修=はせがわ酒店