神楽坂・飯田橋の基礎知識

神楽坂という粋な町名の由来には諸説あるが、坂の途中に高田穴八幡の旅所があり、祭礼のときにこの地で神楽を奏したからという説が有力。明治中期から昭和初期にかけては東京屈指の繁華街となり、花街としても栄え、毘沙門天善國寺の縁日でにぎわった。いまでは雑貨屋やカフェが並ぶおしゃれタウンとなったが、花街の面影を残す家並みが連なり、横丁や坂道などとあいまった風情のある景観をつくり出している。

外濠を挟んだ飯田橋側に目を向ければ、「東京のお伊勢さま」と呼ばれる東京大神宮がある。縁結びの御利益が知られるが、散歩の締めに、伊勢神宮のご加護を祈ってから帰途につこう。

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1 神楽坂通り

人気ショップや飲食店が勢ぞろい

外堀通り神楽坂下交差点から神楽坂上交差点を経て地下鉄神楽坂駅あたりまで続く神楽坂のメインストリート。履物・袋物の『助六』、文具の『相馬屋源四郎商店』、中国料理の『龍公亭』など江戸・明治創業の老舗も多い。月〜土曜の午前中は神楽坂下方面へ、午後は神楽坂駅方面への逆転式一方通行となる。

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紀の善

夏はかき氷、冬はぜんざいも……

幕末創業の甘味処。特上の抹茶を使用したババロアに、丹波大納言と生クリームを添えた抹茶ババロアや、赤エンドウ豆の風味を楽しむあん豆かん各961円は店の看板メニュー。

紀の善(きのぜん)
住所:東京都新宿区神楽坂1-12 紀の善ビル1F/営業時間:11:00〜19:00LO(日・祝は11:30〜17:00LO)/定休日:月/アクセス:JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩1分
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2 かくれんぼ横丁

粋な路地に立つ隠れ家飲食店

神楽坂仲通りと本多横丁に挟まれた石畳の路地。黒塀に囲まれた料亭などもあり、花街の面影を残す。「お忍びで遊びに来た人が、見つかりそうになっても、この路地に入ればわからなくなる」というのが名の由来。割烹の『和食 千』、天ぷらの『天孝』など、隠れ家的な飲食店がある。

かくれんぼ横丁
住所:東京都新宿区神楽坂3
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3 筑土八幡神社

区内最古の石鳥居に歴史をしのぶ

創建は約1200年前。夢で神霊を見た翁が、その存在を感じた松を祀ったのが始まり。後に天台宗の祖・最澄が神像を刻み、祠を建てた。童謡『金太郎』の作曲家・田村虎蔵の碑が立つ。

筑土八幡神社(つくどはちまんじんじゃ)
住所:東京都新宿区筑土八幡町2-1/営業時間:境内自由/アクセス:JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩6分
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4 兵庫横丁

黒板塀と石畳の風情ある景観

左右に老舗の料亭が立ち並ぶ路地。黒板塀や石畳が連なる小道は、映画やテレビのロケでもたびたび使用され、東京都新宿区まちなみ景観賞も受賞している。神楽坂の中でも最も古い道の一つで、かつての鎌倉古道の要衝であり、戦国時代に牛込城の武器庫(兵庫)があったことが名の由来になっている。

兵庫横丁(ひょうごよこちょう)
住所:東京都新宿区神楽坂4/アクセス:JR総武線飯田橋駅から徒歩4分
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5 毘沙門天 善國寺

7月中旬〜下旬にほうずき市が立つ

文禄4年(1595)、徳川家康から寺地を拝領し、日本橋馬喰町に創建。麹町を経て、寛政4年(1792)に現在地に移転。毘沙門天像は1月の初寅と二の寅、5月・9月の初寅の日に開帳される。

毘沙門天 善國寺(びしゃもんてん ぜんこくじ)
住所:東京都新宿区神楽坂5-36/営業時間:9:00~17:00/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩6分
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蕎楽亭

自慢は店主の故郷・会津のソバ

主に福島県柳津町産の玄ソバを使用し、店内の石臼で製粉する。粗挽きの十割そばと、玄ソバのまま引いた田舎そばの二色そば1150円で、2つの風味を楽しみたい。

蕎楽亭(きょうらくてい)
住所:東京都新宿区神楽坂3-6 神楽坂館1F/営業時間:11:30~14:30LO(月・祝の翌日は昼休)・17:00~20:30LO ※変更する場合もあり。/定休日:祝・不定(月もしくは日)/アクセス:JR・地下鉄飯田橋駅から徒歩5分
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