渋谷のルーツがここにあり

いつも多くの人であふれる渋谷駅から歩くこと5分。金王八幡宮は高層ビルの谷間にひっそりとたたずむように鎮座する。社伝によると、創建は平安時代末期の寛治6年(1092)。武蔵国に勢力を張っていた豪族・河崎基家(のちの渋谷氏の祖・渋谷重家)によって創建されたと伝えられている。その後、渋谷氏は八幡宮を中心に渋谷城を構え、守護神として崇めた。これが現在の渋谷の地名の起源ともいわれている。

当初は「八幡宮」や「渋谷八幡宮」と呼ばれていたが、渋谷重家の子・金王丸の名声により「金王八幡宮」と称されるようになった。渋谷氏は武蔵谷盛庄(やもりしょう)七郷(渋谷、代々木、赤坂、飯倉、麻布、一ツ木、今井)を領していたこともあり、古くから青山・渋谷の総鎮守として厚く崇敬を受けた。そんな歴史ある金王八幡宮の例大祭が2026年は9月19日(土)・20日(日)に開催。青山・渋谷エリアの秋の祭礼として、五穀豊穣・地域の繁栄・氏子崇敬者の無病息災を願って盛大に執り行われる。

SHIBUYA109前に神輿が集結!

19日(土)は宵宮で、18時から町会ごとに神輿が渡御する。翌20日(日)は各町会から集まった神輿による連合渡御が行われる(渋谷エリアは14時ごろから道玄坂にて、青山エリアは15時ごろから青山通りにて)。いつもは若者や観光客でごった返すSHIBUYA109前に14基の神輿が集結するシーンはまさに非日常の光景。街中で一斉に神輿が担ぎ上げられる様子は圧巻の一言に尽きる。

19日(土)・20日(日)の両日は神賑(かみにぎわい)行事として、境内の神楽殿や隣接する子供公園、神社前駐車場で、ステージや「子供縁日」、キッチンカーが集まる「未来縁日」などを実施する。神楽殿では、19日(土)に東インド古典舞踊、おはら節・渋谷音頭・渋谷発ハンヤ節、シャンソン、パントマイムなど多彩な演目が披露される。20日(日)は終日里神楽の奉納が行われ、多くの参拝客が訪れる。

19日(土)は境内でポニーとの引馬体験やふれあい展示も行われる。
19日(土)は境内でポニーとの引馬体験やふれあい展示も行われる。

渋谷のルーツともいえる、歴史ある金王八幡宮の例大祭。街の雰囲気をガラリと変える神輿の連合渡御はもちろん、神社に足を運んだことのない人はぜひこの機会に足を運んでみよう。

開催概要

「金王八幡宮例大祭」

開催期間:2026年9月19日(土)・20日(日)
開催時間:11:00~21:00
会場:金王八幡宮(東京都渋谷区渋谷3-5-12)ほか
アクセス:JR・私鉄・地下鉄渋谷駅から徒歩5分

【問い合わせ先】
金王八幡宮社務所☎03-3407-1811
URL:https://www.konno-hachimangu.jp

 

取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供