26.4mの巨大スクリーンで生み出される圧倒的世界観
2023年に京都で開催された〈AMBIENT KYOTO 2023〉で発表された坂本龍一とアーティスト・高谷史郎による作品「async – immersion」。話題を呼んだ本作品が『麻布台ヒルズギャラリー』に再び登場する。〈AMBIENT KYOTO 2023〉での展示と同スケールの幅26.4mの巨大スクリーンと、会場に合わせて構築した立体音響が体験できる貴重な機会となる。音響ディレクターは、前回に続き、坂本龍一の晩年の作品で知られるZAKが担当。
展覧会担当者は、「音と映像の関係が絶えず変化し続ける時間のなかで、観客の感覚は静かに揺らぎ、作品世界の深層部へと導かれていく――。観るだけではない。聴くだけでもない。楽曲、映像、音響、空間、そしてあなたがひとつになる、一度限りの没入体験に誘います」と見どころを語る。
「async」(=非同期)な音楽と映像が感覚を揺さぶる
「空間に音を立体的に設置する」という坂本が追求した構想「設置音楽」のコンセプトのもとに展開された「async」シリーズの集大成とも言える本作。この作品で高谷氏が手がけた映像は、「async」(=非同期)というタイトルの通り、音に呼応しながらも完全には同期していない。
「もともとこのアルバムの制作時に坂本さんの中には『設置音楽』という、『音』を空間に立体的に設置して聴いてもらいたいという考えがありました。(中略)映像は、坂本さんのスタジオの機材やピアノ、庭、空・雲や水の波紋、アイルランドやモロッコ、東京、ドイツの風景、そして坂本さんが出合った東日本大震災の津波で被災したピアノ。『async』(=非同期)のコンセプトに基づき、一部テキスト部分などを除いて、基本的に映像と音楽は同期していません。音と映像の関係が絶えず変化する流れの中で作品を体験する、それは、反復するけれど同じことは二度と起こらない、波や雨の波紋を見ている時と同じ体験です」(高谷史郎氏)
坂本龍一×高谷史郎氏により生み出された“立体的に設置された「音」”が、観る者ひとりひとりの五感を静かに揺さぶる。
開催概要
「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO – TOKYO」
開催期間:2026年8月28日(金)~10月25日(日)
開催時間:10:00~19:00(土・日・祝は~20:00。入館は閉館30分前まで)
休館日:無
会場:麻布台ヒルズギャラリー(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MBF)
アクセス:地下鉄日比谷線神谷町駅直結、地下鉄日比谷線六本木一丁目駅から徒歩2分
入場料:一般2500円(平日)・2800円(土・日・祝)
※高校生以下無料(中学生・高校生は生徒手帳を提示)。
※障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名は無料。
【問い合わせ先】
公式HP:https://ambientkyoto.com/
取材・文=前田真紀 ※画像は主催者提供






