徳川家康も参拝した品川神社

文治3年(1187)に源頼朝により創建された品川神社。慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いの際、徳川家康が出陣前に立ち寄って戦勝を祈願したことでも有名で、その後、祈願成就のお礼として「天下一嘗の面」や「葵神輿」を神社に奉納したといわれている。江戸時代には東海道北品川宿の鎮守とされた品川神社で、毎年6月7日に近い金・土・日曜に行われるのが「品川神社例大祭」だ。

通称「北の天王祭」とも呼ばれ、品川っ子は年に一度の祭りを待ち望んでいる。2026年は6月5日(金)に太太神楽(だいだいかぐら)の奉納、6日(土)に町内神輿の連合渡御(子供神輿は15時ごろ~、大人神輿は17時ごろ~)、7日(日)に神幸祭祭典と宮神輿の渡御(8時宮出し、19時30分ごろ宮入り)の日程で行われる。太太神楽は、徳川家康が戦勝を祈願したときに奉納したといわれる由緒ある舞い。東京都無形民俗文化財にも指定された雅な世界を堪能しよう。

5日(金)19時から奉納される太太神楽。江戸時代から伝わる面をつけて2座の舞を演じる。
5日(金)19時から奉納される太太神楽。江戸時代から伝わる面をつけて2座の舞を演じる。

前後左右、不規則に動く「城南担ぎ」

7日(日)には宮神輿が登場! 屋根には徳川家康によって奉納された「天下一嘗の面」をつけて、締め太鼓と篠笛によって奏される「品川拍子」に合わせて中神輿が渡御する。その際、担ぎ手は神輿の横棒に肩を入れて各自ばらばらな方向を向く。この地域ならではの「城南担ぎ」と呼ばれる独特な担ぎ方で、前後左右に不規則に動いてもみ合うことで舟が波にもまれる様子を表現しているのだとか。そして最大の見どころは、迫力たっぷりの「本社神輿宮入道中」。2025年に新調したばかりの葵神輿が、神社正面にある53段の石段を勢いよく駆け上がっていく。

江戸時代、東海道第一の宿場町として栄えた界隈。旧東海道沿いには数多くの露店も並び、期間中は街全体が祭りムード一色に染まる。伝統的な太太神楽や勇壮な神輿渡御を見学しながら、街に帯びる品川っ子の熱気を感じてみては。

神社正面の石段を一気に担ぎ上げる迫力満点の宮入りシーンに注目!
神社正面の石段を一気に担ぎ上げる迫力満点の宮入りシーンに注目!

開催概要

「品川神社例大祭」

開催期間:2026年6月5日(金)~7日(日)
開催時間:宮神輿の渡御は7日(日)8:00~20:00ごろ
会場:品川神社(東京都品川区北品川3-7-15)
アクセス:京浜急行電鉄本線新馬場駅北口から徒歩1分

【問い合わせ先】
品川神社☎03-3474-5575
URL:https://shinagawajinja.tokyo/

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供