のちの新選組を育んだ日野市
新選組とは、江戸時代末期に活躍した剣豪の集団。京都の治安維持のため、幕府を倒そうとする尊王攘夷派の志士たちを取り締まる「浪士組」が結成され、のちに「新選組」となった。局長の近藤勇や副長の土方歳三、一番隊組長の沖田総司などが在籍し、激動の幕末を駆け抜けたヒーローとして、今でも歴史ファンから高い人気を誇っている。
日野市は江戸時代、甲州街道の宿場町であった日野宿として栄え、また土方歳三や六番隊組長の井上源三郎、新選組を支えた日野宿の名主・佐藤彦五郎が生まれ育った場所だ。剣術も盛んに行われ、土方や井上のみならず、近藤勇や沖田総司らも日野を訪れ、剣術の稽古に励んだ。そんな“新選組のふるさと”日野市で、土方歳三の命日である5月11日に合わせて毎年5月に行われているイベントが「ひの新選組まつり」だ。
10日の隊士パレードは迫力満点!
9日(土)の見どころは、なんといっても七生公会堂で行われる「隊士コンテスト」。これは翌日の隊士パレードで隊士たちを率いる局長、副長、各隊長を決めるためのコンテストで、全国から応募者が集まり、主役の「ミスター土方」を目指して個性あふれるパフォーマンスを繰り広げる。「全国各地から多くの出演者を迎え、新選組に対する熱い思いをパフォーマンスにぶつけていただきます。最近は海外の方からも応募があり、会場は熱気に包まれますよ」と教えてくれたのは日野市産業振興課の関口さん。
そして翌10日(日)は甲州街道・日野宿周辺を会場として「隊士パレード」が行われる。土方歳三役を先頭に近藤勇役が続き、さらに一番隊から十番隊まで約200名の隊士役が日野宿を練り歩く。各隊隊長を先頭に、水色のだんだら羽織を身にまとった隊士たちが勝鬨(かちどき)をあげながら練り歩く姿は圧巻だ。隊士のほかにも地元隊や新選組ゆかり隊など、さまざまな団体のパレードも楽しめる。
そのほか、10日(日)には日野宿内の新選組ゆかりのスポットをめぐる「屯所めぐり」も。日野駅前郵便局で屯所往来手形を購入して(1500円)、8カ所の「屯所」に設置されたスタンプを集めながら街歩きも楽しもう。また、新選組をテーマにした人気アニメ『青のミブロ』とのコラボ企画も実施。日野第一小学校のステージでは声優によるトークショーを開催するなど、2日間街全体が新選組一色に染まる。
「まつり期間中、八坂神社会場が古武道演武広場となり、演武体験なども楽しめます。また土方歳三記念館や井上源三郎資料館、佐藤彦五郎新選組資料館、新選組のふるさと歴史館など、新選組ゆかりのスポットにもぜひお立ち寄りください」と関口さん。日野で青春時代を送り、激動の時代を生きた新選組に思いを馳せながらパレードやイベントに参加しよう。
開催概要
「第29回ひの新選組まつり」
開催日:2026年5月9日(土)・10日(日)
開催時間:9:30~17:00ごろ(隊士コンテストは9日13:30~、隊士パレードは10日14:30~)
会場:高幡不動周辺、JR日野駅前甲州街道周辺(東京都日野市高幡ほか)
アクセス: 京王電鉄京王線・多摩モノレール高幡不動駅、JR中央線日野駅から徒歩5分
【問い合わせ先】
ひの新選組まつり実行委員会事務局☎042-514-8437
URL:https://www.city.hino.lg.jp/bunka/kanko/matsuri/1012949/1030269.html
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供






