3台の山車が一日中曳き廻される
年間で300以上の祭りが行われているといわれる秩父地方。なかでも夏の秩父川瀬祭や冬の秩父夜祭とともに、秩父を代表する曳山祭りとして知られるのが「山田の春祭り」だ。新年を迎えて最初に山車が出る祭りであることから、秩父路に春を告げる祭りといわれている。
祭りの主役は和紙で作った花飾りをまとった華やかな笠鉾(かさぼこ)1台と、豪華な彫刻で彩られた屋台2台。当日は朝8時から3台の山車が各町会から出発し、合流して恒持神社へと向かう。神社での祭典の後、13時ごろから八坂神社にある御旅所に向けて3台並んで運行する。途中、屋台の中で奉納される曳き踊りの上演も見どころだ。夜も山車の曳き廻しが行われ、最後は「また来年もお会いしましょう!」と言わんばかりに曳きわかれ儀式をして各地区にある蔵へ戻っていく。
豪華絢爛な山車を間近で見学しよう!
冬の秩父夜祭に比べて、ゆったりと楽しめるという山田の春祭り。「市街地ではなく四方を山に囲まれ田畑が広がるような、いわゆる田舎道を運行するので、のんびりとした雰囲気を味わえますよ」と教えてくれたのは秩父市観光課の中島さん。ゆったりとしている分、山車をまじまじと見ることができるのも醍醐味だ。明治時代の作といわれる山車は精細な彫刻が施され、極彩色で塗られていて、まさに豪華絢爛。「秩父の山車は、山車を船に見立てていて幕の中でお囃子を奏でます。荒々しい海の中をイメージして勇壮な音楽にのせて曳行する様子をぜひ生で見て体感していただきたい」。
3月といってもまだ肌寒く、遠くに見える武甲山には雪が残るこの季節。それでも陽光の眩しさや梅の花のほころびに秩父の春を感じられるだろう。春の山里の雰囲気を楽しむとともに勇壮な山車の曳き廻しを見学しよう。
開催概要
「山田の春祭り」
開催日:2026年3月8日(日)
開催時間: 8:00~21:00ごろ
会場:恒持神社(埼玉県秩父市山田1606)周辺
アクセス:西武鉄道西武秩父線西武秩父駅、秩父鉄道秩父駅からバス「学校前」すぐ
【問い合わせ先】
秩父市観光課☎0494-25-5209
URL:https://navi.city.chichibu.lg.jp/p_festival/1349/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供







