芸術とは?を問い続けたルウィットの頭の中をのぞく
ソル・ルウィットは1960年代後半に入って以降、目に見える作品そのものよりも、作品を支えるアイデアやそれが生み出されるプロセスを重視する試みにより、芸術のあり方を大きく転換させた。
本展では、ウォール・ドローイング、立体・平面作品といった代表作の数々を通して、既存の枠組みや仕組みに再考を促し続けたソル・ルウィットに肉薄。自らのアイデアを他者と共有するためにアーティスト・ブックを制作し続けたルウィット。アイデアを他者と共有することで目指したものとは何であったのか? その思考の軌跡をたどる興味深い内容になっている。
コンセプチュアル・アートの生みの親を検証
ルウィットは1960年代後半、作品の物質的な側面よりも、それらを生み出すアイデアやプロセスを重視する芸術の動きに「コンセプチュアル・アート」という呼称を与え、その後の実践に多大な影響を与えた。本展では、ウォール・ドローイング、立体・平面作品、アーティスト・ブックなど、その広範な仕事が検証される。
中でも注目は、本展のために展示されるウォール・ドローイング。ルウィットの文章や図面による指示をもとに、本人以外の手で描かれるウォール・ドローイングは、1968年の発表以来、代表作として知られている。6点のウォール・ドローイングが展示された広々とした空間で、アーティストのアイデアを体感できるはずだ。
開催概要
「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」
開催期間:2025年12月25日(木)~2026年4月2日(木)
開催時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし1月12日・2月23日は開館)、12月28日(日)~1月1日(木)・13日(火)・2月24日(火)
会場:東京都現代美術館 企画展示室1F(東京都江東区三好4-1-1)
アクセス:地下鉄半蔵門線清澄白河駅から徒歩9分・地下鉄大江戸線清澄白河駅から徒歩13分
入場料:一般1600円、大学生・専門学校生・65歳以上1100円、中学・高校生640円
※小学生以下無料。
【問い合わせ先】
東京都現代美術館☏03-5245-4111
公式HP https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/LeWitt/
取材・文=前田真紀 画像提供=東京都現代美術館








