戦後の復興を後押ししたパレード

今回で73回目を迎える「ザよこはまパレード(国際仮装行列)」。第1回目が行われたのは1953年、横浜開港記念日の6月2日だった。戦後、横浜市内中心街の接収が大幅に解除され、廃墟さながらとなった横浜の街を復興させるために一大名物となる行事を開催しようと行われたのが「第1回国際仮装行列」だった。

当日は10時15分からのオープニングセレモニーの後、氷川丸の汽笛を合図に10時45分からキッズパレード、11時15分からスーパーパレードが行われる。山下公園中央口をスタートし、赤レンガ倉庫前、万国橋、馬車道商店街などを経て、伊勢佐木町6丁目までの約3.4㎞のコースを総勢63団体、約2800人のパレードが行進する(キッズパレードは万国橋交差点までの全長1.4㎞)。団体ごとに鮮やかな衣装に身を包み、吹奏楽やマーチングバンド、チアダンスなどのパフォーマンスを披露しながら笑顔いっぱいで練り歩く。

豪華絢爛なフロートも登場!

2024年に引き続き、横浜市の花「バラ」の花言葉にちなんで、オレンジ色のバラ「健やか、爽やか」、ピンク色のバラ「上品、気品」、黄色のバラ「友情、可憐」、赤色のバラ「情熱、愛情」をテーマとして参加団体を4つのカテゴリーに分けて、それぞれの色のバラを身に付けてパレードを行う。

またスーパーパレードでは、地元企業などによる豪華なフロート(装飾自動車)が5台登場! 地元商店街のイセザキ・モールはスポーツをテーマにしたフロート、シウマイで有名な崎陽軒は公式マスコットキャラクターのひょうちゃんをあしらったフロート、名菓「開港ハーバー」が人気のありあけはパッケージの黒船をイメージしたフロート、国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」のフロートなどがイベントを盛り上げる。そのほか、各国の民族衣装を披露する「国際交流パレード」も注目だ。

パレードを見るだけでなく、パレードコース周辺をめぐって楽しむスタンプラリーも実施。17カ所に設置された二次元コードを読み取ってクイズを回答し、集めたスタンプの数に応じて賞品の抽選に応募できる。ゴールデンウイークの一日、パレードとともに横浜の街を散策して新たな魅力を発見してみては。

開催概要

「第73回ザよこはまパレード(国際仮装行列)」

開催期間:2025年5月3日(土・祝)※荒天中止
開催時間:キッズパレードは10:45~、スーパーパレードは11:15~
会場:山下公園およびその周辺(神奈川県横浜市中区)
アクセス:横浜高速鉄道みなとみらい線日本大通り駅から徒歩3分

【問い合わせ先】
国際仮装行列実行委員会☎045-671-7423
URL:https://www.yokohama-cci.com/

 

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供