川岸の楽しい大人文具の秘密基地。『yuruliku』[御茶ノ水]

作者兼店主の池上幸志さん(左)、オオネダキヌエさん。手にしている円グラフ型バッグ2万4840円~。「新作や店限定品がゆるりとアリますよ」。

古渋いビルのB1。秘密基地めいた一室へ入ると窓辺に神田川がどーんと迫り、絶景の前にノートやペンシルケースにバッグ類、ひと味ひねったオリジナル文具がつつましく並ぶ。海外でも人気の草型付箋GreenMarkerをはじめ、赤青鉛筆や定規などをモチーフにした軽妙な郷愁感と遊び心が持ち味だ。クオリティとサイズ感にもこだわり使い勝手も上々。しかも渋めときてるから、男性大人ファンが多いのも納得である。

裏と表に新旧の車両を描いた図鑑風の電車型ポストカード各種378円(JR東日本商品化許諾済)。
赤青鉛筆がモチーフのペンケース2052円~も息の長い人気商品。
窓の外には黄色い電車。

『yuruliku』店舗詳細

住所:東京都千代田区外神田2-1-3 東進ビル新館B1/営業時間:12:00~19:00/定休日:金・土のみ開店、不定休/アクセス:JR・地下鉄御茶ノ水駅から徒歩5分

選び抜いた模型材料は自慢の品揃え。『レモン画翠』[御茶ノ水]

ベテラン店員堀田正俊さんおすすめのリアルな人物模型330円~。「専門家に限らずどなたもお気軽にどうぞ」。

大正12年(1923)創業の老舗画材専門店で、御茶ノ水駅前の顔のひとつ。1階の画材・雑貨コーナーをひやかして上階に上れば、3~4階を建築模型用の素材がまるごと占めていてビックリ。建築設計で用いる模型見本のための素材で、おのずとお得意様は専門家や学生だが、門外漢も歓迎でジオラマなどのホビー用に買い求める人も増えている。ミニチュアの精巧な樹木や木製家具、指先大の人形など、持ち帰って飾ってみたくなる。

完成樹木594円~。
表情豊かな色や質感の紙22円~。
色鉛筆88円~。
人気のマスキングテープ88円~。他にも直輸入のグリーティングカードやおしゃれな雑貨がたくさん!

『レモン画翠』店舗詳細

住所:東京都千代田区神田駿河台2-6-12/営業時間:10:00~20:00(土・日・祝11:00~19:00)/定休日:無(B1フロアのみ日・祝)/アクセス:JR・地下鉄御茶ノ水駅から徒歩1分

年齢性別不問でハマるドイツゲーム。『メビウス ゲームズ』[水道橋]

ドイツゲーム紹介に情熱を傾ける店主の能勢良太さんと土地つなぎゲームの傑作「カルカソンヌ」3200円。「中身も見れますよ。実物で面白さに触れてみて」。

年々確実に盛り上がりを見せているドイツ製ボード&カードゲームの先駆的な専門店。今年で28年を迎えた。どの品も日本語解説書付きの上、全商品を遊び尽くしている店主が丁寧に説明、品選びの相談にも乗ってくれる。今のボード&カードゲームってこんなに楽しく進化してるんだと驚くこと請け合いだ。水道橋駅脇というロケーションから、会社帰りのサラリーマンや、上京ついでに立ち寄る愛好家で朗らかににぎわっている。

かわいい木製コマを取り合う「おばけキャッチ」1800円。
残業を押しつけ退社を争う「お先に失礼しま~す」1800円も盛り上がる。

『メビウス ゲームズ』店舗詳細

住所:東京都文京区後楽1-1-15 梅澤ビル5F/営業時間:11:00~19:00/定休日:土・日・祝/アクセス:JR・地下鉄水道橋駅から徒歩2分

これぞ最新の“和”ファッション。『T.KUNITOMO』[池ノ上]

デザイナー自ら作る1点ものが並ぶ。

「着物をバスローブにしたり、外国人にありがちな“間違えた和”が逆に魅力的だなって」。そう語るのはブランド『gouk』のデザイナー、國友剛さん。前衛的でシックな洋服が、店舗となる古い民家とマッチし、独特なジャポニスムを生む。池ノ上から世界へ!

「近所の人たちも来てくれてうれしいです」と國友さん。

『T.KUNITOMO』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代沢2-43-4/営業時間:週末のイベント時に営業(平日は事前アポイントが必要)/アクセス:京王井の頭線池ノ上駅から徒歩1分

作り手の声が聞こえてくる雑貨店。『ダイタデシカ、』[新代田]

贈り物を選ぶときは、南さんに相談するのも手だ。

生活雑貨やおもちゃ、装飾品など、各地の手工芸品がずらり。作り手とユーザーをつなげるべく展示、ワークショップも開く。オーナーの南秀治さんも木工作家で、ものづくりへの想いは深い。作り手のエピソードや、実際の使い心地を聞けるのも店を訪れる醍醐味。

店の奥で金継ぎユニット・うるしさんによる金継ぎ教室も。

『ダイタデシカ、』店舗詳細

住所:東京都世田谷区代田5-9-7/営業時間:13:00~20:00/定休日:火・水・木/アクセス:京王井の頭線新代田駅から徒歩5分

世代を超えてものづくりに関わる場。『組む 東京』[馬喰町]

デザイナー、大治将典さんの器。

ものづくりの視点から“EAST TOKYO” の魅力を再発見する動きが盛んな昨今。「曽祖父から父の代まではこの場所で家業を営んでいました」という小沼のりこさんは、倉庫だった建物を改装し『組む』を立ち上げた。普段は「暮らしにまつわるものづくりを紹介する」店だが、イベントや企画展も開催。ある陶芸家の作品展ではゲストにフードスタイリストを迎え、作家の器を使った日替わりカフェを行うなど、興味深い“組み合わせ”で人々をわくわくさせる。2階や屋上を開放することもあり、その際は、代々受け継がれてきた建物の表情を味わって。

2階でイベントを開催することも。
入り口のシャッターはガラス戸に。高天井に倉庫だった名残が感じられる。
曽祖父の「中川製車場」の法被。「店の守り神的存在」。

『組む 東京』店舗詳細

住所:東京都千代田区東神田1-13-16/営業時間:12:30~19:00
/定休日:不定(イベントによって変更あり)/アクセス:JR総武快速線馬喰町駅から徒歩4分

取材・文=奥谷道草、信藤舞子、古澤誠一郎 撮影=山出高士、金井塚太郎、門馬央典