鶏の旨味が抽出された上品なラーメン『鶏そば 一瑳(いっさ)』

あっさり鶏そば750円。
あっさり鶏そば750円。

動物系の素材は岩手県産の「あべ鶏」のみを使用。スキガラやモミジ、ボンジリ、首肉などで旨味を抽出している。あっさり鶏そばは、黄金色に輝くスープが目を引く。鶏の風味が薫り、クリアな鶏の風味が楽しめる。塩かえしには焼津産のカツオの荒削りと利尻産昆布など、魚介系を加えている。炙った香ばしい鶏チャーシューや2種類のネギの食感もいい。一緒に出される柚子胡椒を入れれば、ピリリとした中に鶏の深味がいっそう感じられる。

店内はカウンター席のほか、4人席テーブルが2つある。
店内はカウンター席のほか、4人席テーブルが2つある。
昼時は行列必至の超人気店だ。
昼時は行列必至の超人気店だ。
「スープだけでなく、自家製の麺もおすすめです」と店長の栗田俊さん。
「スープだけでなく、自家製の麺もおすすめです」と店長の栗田俊さん。
揚げエシャロットや自家製食べるラー油など、好みでラーメンを仕上げよう。
揚げエシャロットや自家製食べるラー油など、好みでラーメンを仕上げよう。
住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂1-8-11/営業時間:11:00~15:00・18:00~翌1:00/定休日:無/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩2分

鶏白湯と上品な和風出汁が鼻をくすぐる『麺屋ORIGAMI』

味玉コッテリORIGAMIラーメン900円。
味玉コッテリORIGAMIラーメン900円。

店内は、黒を基調でしたシックでおしゃれな雰囲気。人気の味玉コッテリORIGAMIラーメンは、8時間強火で煮込んだ大山鶏でとった鶏白湯と、弱火でじっくりと旨味を抽出した長崎産煮干しのスープを丼で合わせている。パツパツとした低加水麺を硬めに茹でているので、相性もバッチリ。トロリと濃厚な味玉、バーナーで炙ったチャーシュー、風味と食感を加えてくれる鳴門産の茎ワカメ、玉ネギなど、すべてが一体化したラーメンは絶品だ。

カウンター席が中心で女性一人の利用も多い。
カウンター席が中心で女性一人の利用も多い。
市役所通りに面した人気店。
市役所通りに面した人気店。
店主水谷(みずがい)剛さんは、地元浦和出身。
店主水谷(みずがい)剛さんは、地元浦和出身。
卓上にはコショウはなく、山椒が効いた特製七味のみ。
卓上にはコショウはなく、山椒が効いた特製七味のみ。
住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町2-10-12/営業時間:11:00~14:30LO(水・金は~14:00LO。日・祝は15:00LO、夜はなし)・17:30~21:50LO(土は~20:45LO。売り切れ次第終了)/定休日:月(祝の場合は変動あり)/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩10分

時間差で辛さがじんわり上ってくる『ときわ亭』

台湾ラーメン750円。
台湾ラーメン750円。

浦和警察署の脇に店を構えているため、警察官が席を占めていることも多いそう。台湾ラーメン750円は、鯖節、シロクチ・平子などの煮干しを複数種使用。魚介系ダシならではの旨味がぎゅっと詰まっている。スープは一見「激辛か?」とひるんでしまいそうだが、さにあらず。第一印象は濃厚だがまろやか、じわっと辛さが後から上ってくる。たっぷり盛られたひき肉の柔らかな食感も独特で、細めのストレート麺とよく合う。

店主の森川聡さんのイチオシは「台湾ラーメンに生卵のトッピング870円。まろやかな味わいになりますよ」。
店主の森川聡さんのイチオシは「台湾ラーメンに生卵のトッピング870円。まろやかな味わいになりますよ」。

『ときわ亭』店舗詳細

住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤4-16-22/営業時間:11:00~14:30(水は~16:00、夜なし)・18:30~22:00/定休日:土・日・祝/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩15分

味もボリュームも優しさも満点です!『ぎんねこ』

中華そば500円は、開店当初からある隠れた人気メニュー。
中華そば500円は、開店当初からある隠れた人気メニュー。

始まりは、昭和23(1948)年に先代が創業したカフェー「シルバーキャット」。洋食屋を経て、戦後すぐにそば屋へと転身した。豚骨と鶏ガラの旨味が効いたあっさり醤油味の中華そばは、「おなかいっぱい食べて午後も頑張ってほしい」(女将・大野栄子さん)と、麺は1玉半はあろうかというボリューム具合。中華麺をはじめ、そば、うどん、ひもかわは全て自家製。ご主人の達久さんが毎朝4時30分から丹精込めて打っている。

店は、大野さん夫妻と娘さんの3人で切り盛り。
店は、大野さん夫妻と娘さんの3人で切り盛り。

『ぎんねこ』店舗詳細

住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町2-13-17/営業時間:10:30~14:00/定休日:水・土・日・祝/アクセス:JR各線浦和駅から徒歩5分

取材・文=速志淳(アド・グリーン)、木村美咲、稲葉美映子(風来堂) 構成=速志淳(アド・グリーン)、前田真紀 撮影=速志淳(アド・グリーン)、高野尚人、井上洋平