純度100%の濃厚さ!『HOTCAKE つるばみ舎』(経堂)
銅板でこんがりと焼き上げたホットケーキで名をはせる店だが、旬の果物で作る絶品フルーツジュースも見逃せない。注文したのは、ブドウ数品種と和梨をコラボした秋のミックスジュース570円。季節によって異なる季節限定ジュースを楽しめる。万惣フルーツパーラーで修業した目利きのご主人が、その時々で一番おいしい品種を組み合わせるため、日によってジュースの色と味の変化を楽しめる。果物を丸ごと飲んでいるかのような感動とカクテルのような美しさを兼ね備えた濃厚な生ジュースだ。
『HOTCAKE つるばみ舎』店舗詳細
市場のママが作るジュースに癒やされた!『喫茶 岩田』(市場前)
築地の仲卸業者に嫁いだ岩田サワ子さん。最初は加工場を手伝っていたが、どうしても喫茶店がやりたいと一念発起。専門の学校で勉強したのち、1987年に築地市場内で念願の店を始めた。客の目当ては670円のフレッシュジュース。リンゴ、ニンジン、レモン汁、牛乳を使用し、隠し味はハチミツ。場所柄、仕入先には事欠かない。2018年10月に誕生した豊洲市場に移転してからも、フレッシュな環境でフレッシュな生ジュースを提供し続ける。
『喫茶 岩田』店舗詳細
栄養たっぷりの健康志向に愛を感じた!『アンデルセン』(茅場町)
昼は喫茶、夜はカラオケ。このスタイルで約50年、茅場町の一角をにぎわせている。通関業の事務所を経営する傍ら、店を切り盛りするマスターによれば「近隣の証券会社で働く常連さんが多いですね」とのこと。おすすめのジュースは青汁バナナ豆乳500円。栄養機能食品の青汁、食物繊維が豊富なバナナ、豆乳、という最強の健康タッグである。なお、気になる夜の部は2時間3000円で飲み放題、歌い放題と、こちらも良心的なお値段です。
『アンデルセン』店舗詳細
店主夫妻も毎日飲んで元気。『生きた野菜ジュースの店 本店』(内幸町)
食べる野菜ジュースは擂(す)りごまをかけることで甘みを帯び、ケールやセロリの苦味を絶妙に食べやすくする。元気いっぱいの代表・松本寿男さんは御年83。50歳で心筋梗塞になり倒れたが、回復後は「人を助けたい」とこの店を始めた。道具にもこだわり、超低速回転のスズキ式ジュースマシンは圧力で押し搾るので熱が発生せず、栄養素をほぼ100%抽出できるとか。松本さんの笑顔が、その証拠!
『生きた野菜ジュースの店 本店』店舗詳細
注文ごとに作るコールドプレスジュース。『GREENROOM Tokyo』(上野毛)
スムージーとコールドプレスジュース、サラダが人気の八百屋カフェ。2月から上野毛の人気ビストロ『ワインの木 テラ』に間借り&コラボの予定で、メニューがより充実する。作り置きする店が多いコールドプレスジュースも店主の大江真友さんは注文ごとに一から調理。ビーツ・ルビーショットはショウガが味をきりりと引き締め、リンゴだけでも1個半と材料をたっぷり使うので腹持ちがよく満足度大。
『GREENROOM Tokyo』店舗詳細
色彩心理学に基づいて心にも栄養を。『HOLIC color drinks』(豪徳寺)
店主の谷出一真さんは色彩心理士でもあり、ノウハウをレシピに応用。気持ちを落ち着けたいならニュートラル・ホワイトがおすすめだ。パイナップルのまろやかな甘みと酸味が気分を軽くし、高知産ショウガとハチミツ、スパイスで作る自家製コンフィチュール「世田谷じんじゃー」が体を温め、和ませる。「80歳を超える方が毎日来てくれるんです」と、店内は近隣住民の憩いの場にも。
『HOLIC color drinks』店舗詳細
無農薬・減農薬野菜で八百屋が作る。『八百屋 三茶ファーム』(三軒茶屋)
こぢんまりした店内に、各地の提携農家から届く無農薬、または減農薬の野菜、果物がずらり。もちろん、スムージーの材料にも使われ、管理栄養士の資格を持つ店長がレシピを考案する。季節の野菜スムージーは氷、砂糖不使用で、旬の野菜とえぐみの少ないサラダほうれん草、柑橘のような酸味のある果物、凍らせたバナナをブレンド。新鮮ゆえ素材の味がしっかり出た、滋味深い一杯だ。
『八百屋 三茶ファーム』店舗詳細
取材・文=信藤舞子、石原たきび 撮影=高野尚人、はちろいくえ