アメリカ古着やアウトドアものが充実し、愛好家からも信頼される老舗『hickory』
2005年、下北沢で開業した『hickory』。今や老舗と言ってもいい存在で、愛好家からも信頼が厚い。「元々、手の届きやすいレギュラー古着が好きだったんです」と店主の藁谷(わらがい)徳彦さん。街歩きが楽しい下北沢らしく「ふらっと入ってくるフリーのお客さん」が多いようで、品揃えも自然とビンテージより、日常的に着られるレギュラー古着が中心になっていったとか。
店内には、藁谷さん自らアメリカで仕入れてきた50〜90年代のアメリカ古着、さらには90年代のアウトドアものが充実。ていねいにメンテナンスされた90年代のアウトドアものは、ボタンダウンのようなシャツとも相性がよく、海や山だけでなくタウンユースにもぴったりだ。
『hickory』店舗詳細
居心地がよく、洋服好きの友達の家に遊びに来たような気分になる『FILM』
買い付けは主にアメリカで行い、オーナーの島田悠紀さんが車で移動しながら各地を回る。目利きの際には「それを着ている人をイメージしながら選ぶ」そうで、「アメリカの田舎にいそうな人」「レゲエ好きの人」など空想の人物を思い浮かべるのだとか。ヨーロッパに赴くこともあり、そちらではアメリカにはないような「かわいいデザインのレディース古着」を探す。どれも大人がシンプルに着られるデザインの洋服で、手に取ってみるとそれを着ている自分の姿が想像できる。
二面採光の角部屋で、こぢんまりした店内に柔らかい光が入り込む。ちょっとしたインテリアも味わい深く、「こだわりの古着屋さん」というよりも「洋服好きの友人宅」のような居心地のよさ。
『FILM』店舗詳細
あふれ出す昭和レトロ!1960〜80年代の国産古着が揃う『プチコション本店』
2000年頃から下北沢の六差路で営業を続ける『プチコション本店』。1960〜80年代の国産古着など、収まりきらないレディースの洋服が店先にあふれ、昭和レトロな色使いが通行人の目を引く。「下北沢には、自由に文化を求める人が集まっていると思います」スタッフの竹下未紗さん。
「みなさん、フラッと入ったお店でいつもとは違うスタイルに気軽に挑戦してみたり。そういうお店でいることが、私たちの役割かもしれません」
どれも約50年前に製造されたものだが、材質がよく、縫製もしっかりしている。主な価格帯は5000円前後と手が届きやすいので、気軽に「いつもとは違うスタイル」に挑戦できそうだ。
『プチコション本店』店舗詳細
ファッションの冒険心に火を付ける『NEW YORK JOE EXCHANGE 下北沢店』
下北沢一番街商店街に『NEW YORK JOE EXCHANGE』のネオンが灯り始めたのは、2010年。リサイクルを柱に据え、あらゆる人にファッションを手軽に楽しんでもらおうと「店内全商品1万円以下」を貫く。ただ値頃なだけではなく、ラインアップやスタイリングにこだわり、「NEW YORK JOEらしさ」を打ち出しているのが魅力。スタッフの着こなしも個性的で、参考にしたくなる。
ちなみに、かつて地域の銭湯として親しまれていた「八幡湯」の跡地にあり、建物の随所にその残り香も。近年の再開発によって街並みは大きく変化したが、ここでは昔ながらの下北沢の空気を感じられ、それも店を訪れる醍醐味の一つになっている。
『NEW YORK JOE EXCHANGE 下北沢店』店舗詳細
取材・文・撮影=信藤舞子






