200年歴史を紡ぐ紙の老舗『榛原』
日本橋に和紙舗として文化3年(1806)年に創業。なめらかで光沢のある雁皮紙(がんぴし)という手漉(てす)き和紙は、墨付きがよく美しい文字が書けると江戸で大評判になったという。明治・大正期にデザインされたオリジナルの千代紙を、朱印帳やフォトフレームなど小物に仕立てた商品も販売。乙女たちの心を虜(とりこ)にしてきた。和紙はもとより、便箋、封筒、金封など、多彩なアイテムが並び、訪日客からの人気も高い。
『榛原』店舗詳細
細やかな文様の連なりに酔いしれる『江戸切子の店 華硝 日本橋店』
江戸時代、日本橋大伝馬町のビードロ屋・加賀屋久兵衛がガラスに模様を施したことからはじまった江戸切子。『華硝』は戦後、亀戸で創業し、2016年に江戸切子発祥の地・日本橋に専門店をオープンさせた。伝統紋様はもちろん、“米つなぎ”や“玉市松”といった独自の紋様を生み出すなど、技術と芸術性は国内外でも高く評価され、ルーヴル美術館での展示や、サミットの贈呈品にも採用されている。
『江戸切子の店 華硝 日本橋店』店舗詳細
素材のおいしさを引き出す出汁の重要性『日本橋 八木長本店』
8代将軍徳川吉宗のころ、伊勢商人だった初代が日本橋で乾物の商いをはじめたことが起源。特にカツオ節に力を入れていたが、戦後は昆布やシイタケ、豆類なども取り扱うようになった。都内の料亭やレストランからも絶大な信頼を置かれる、プロに愛される店。国産食材が主題の料理教室や、出汁と旨味をテーマにしたイベントを海外で開催するなど、日本料理の基本となる出汁文化の啓蒙にも積極的だ。
『日本橋 八木長本店』店舗詳細
地域産業×アイデア=手にしたくなる道具『Cohana日本橋本店』
1953年創業で、手首にはめて使う針山がヒットした手芸用品メーカーがプロデュース。日本各地の伝統工芸の技術と、現地の素材を生かし、新しいエッセンスも取り入れて作られる道具は実用的でかわいらしい。すでに全国約60の地域産業とコラボしている。手芸をする人も、しない人にも寄り添う手元に置きたくなる道具ばかりで、ちょっとしたギフトに、また自分へのごほうびにちょうどいい。
『Cohana日本橋本店』店舗詳細
楊枝の歴史と技を侮ることなかれ『日本橋さるや』
宝永年間から300年以上営む楊枝(ようじ)専門店。仏教の伝来と共に日本に伝わった楊枝は、江戸期、庶民のものとして広く使われるようになったと伝わる。香りが強く、弾力があるクロモジの樹木を材料として、熟練の職人が一本ずつ手作りし、生産数は1日に400本ほどだ。看板商品の上角楊枝の先端を細く丁寧に削り上げられた造形と使い勝手のよさは格別。まさに江戸から続く削りの技を見ることができる。
『日本橋さるや』店舗詳細
刃物のほか、生活を豊かにする道具の数々『日本橋木屋本店』
刃物の専門店として、寛政4年(1792)に初代・加藤伊助が本家からのれんわけされてはじめた店。包丁やはさみなどをメインに各地の作家や職人とコラボした道具類も並ぶ。店頭ではスタッフが刃研ぎを行うこともあり、プロの技を間近で見られるチャンス。家庭でできるメンテナンスや手入れ方法も教えてくれるのもうれしい。また併設の展示スペースでは、日本古来の生活道具を見ることができる。
『日本橋木屋本店』店舗詳細
MOOK『散歩の達人 東京駅~丸の内・八重洲・京橋・大手町・有楽町・日本橋』より





