千隆
コスパがよすぎる、新鮮な魚介類
店主の鈴木弘一(ひろかず)さんは店を開くまで、築地のマグロ卸で働いていた。「自分の目で見た魚しか使う気はない」と、今も市場で目利きし、海鮮丼には、刺し身7品があふれんばかり。舌の上でとろけそうな中トロや、朝締めでプリップリのタイやシマアジなどは強く濃厚な甘みで醤油いらず。また、開店当初からの人気の品はホタテ貝もろこし焼き。殻付きホタテにトウモロコシと卵黄を混ぜたクリームをのせ、グツグツ火にかけたまま食べる。ビールとの相性が◎。
『千隆』店舗詳細
住所:東京都大田区大森北4-12-23/営業時間:11:30~14:30LO・17:00~20:00LO/定休日:日/アクセス:JR京浜東北線大森駅から徒歩8分
【閉店】鯖なのに。
「もの凄い鯖」をまるかぶり!
「サバってこんなにおいしいのに、専門店がないのが不思議だったんです」とは、店主の小泉博晶さん。そんな折に出合ったのが、茨城の干物屋・越田商店の「もの凄い鯖」だ。塩と水だけを注ぎ足した45年ものの漬け汁に、三枚おろしのサバを浸して炭火焼きに。遠赤外線効果で骨はほとんど溶け、パリパリの皮と肉厚な身の食感が口中で躍る。また、ひと口大をねぎまにしたサバ串は、焼いて脂を落とす。身が締まり、まるで鶏ササミのようだ。
『鯖なのに。』店舗詳細
住所:東京都大田区大森北1-7-1/営業時間:11:00~14:30・17:00~21:00(日は11:00~16:00)/定休日:日/アクセス:JR京浜東北線大森駅から徒歩2分
取材・文=佐藤さゆり・高橋健太(teamまめ) 撮影=加藤熊三、高野尚人、原 幹和